高校を出て、浪人を経て、大学にどうにかもぐりこんだ私はひとり暮らし。

関西から初めて東京に出て、最初に行ったのが秋葉原(笑)


当時の秋葉原は、「オーディオと電化製品の街」だったのだ。

上京当初の1年間は、今では探すのも不可能であろう3畳一間というまるで「神田川」 の歌詞の如くのところに住んでいたので、ステレオなど置けるはずもなし。

新宿の丸井(今のところとは違う)で買ったヘッドホンステレオが音楽を聴くメインの手段だった。

SONYのウォークマン は高すぎて買えず、AIWAの「カセットボーイ」だったか、日立の「パディスコ」だったか。


1年後、晴れて4畳半+1畳のキッチンに引っ越し、ここでようやくコンポを買う(笑)

Victor A-X55 (プリメインアンプ)、Technics ST-S5A (チューナー)、Victor DD-V7 (カセットデッキ)を24回というローンで買い、Technics SL-1600MkⅡ (レコードプレーヤー)とYAMAHA NS-型番忘れました(スピーカー)はまたしても親戚からのお下がり。


実はこの頃(80年代初頭)になると、バイトが忙しくてろくに音楽を聴く暇もなかったのだ。

なので、聴いてるものといえば、相変わらず中島みゆきや甲斐バンド、松任谷由実、時々浜田省吾みたいな(笑)


あまり聴けないにも関わらず、1980年代中盤に長年買えなかったSONYのウォークマンをついに買うのだが「とにかく全部ついたのを買おう」とWM-F109 という\37,000もするのを買ってしまうあたりが勢いだけの若気の至りである。


ちなみに、Victorのアンプは30年近く経った今でも現役である。

20年以上前に買ったBOSE 101 を軽快に(?)鳴らしている。

つないでいるのは、DVD/CDプレイヤーとiPodだけだが。


そのウォークマン以降、オーディオ関連商品はほとんど買ってない。

前述のBOSE101くらいだろうか。

引っ越して、年を取るにつれて物も増え、スピーカー置き場に困って買い換えたのだ。


そして、時を経て、現在はiPod。

今、使っているのは2代目だが、すでに3年以上が経つiPod(第5世代・80GB)

7500曲あまりが入っている。

そろそろ買い換え時かなとも思うのだが、iPod touch が80GBオーバーになったら考えよう。


もしかすると、50歳の声を聞かんとする今が中学生、高校生の時についでよく音楽を聴いているかもしれない。

ただ、脳の中にあまり残らないのは困ったものだが(苦笑)

私は、“フォークソング”育ち。

1970年代~1980年代前半まで、FMラジオとカセットテープ、そしてレコードに関わらない日はなかった。

「暮らしの一部」などというかわいらしいものではなく、学校で授業を受けている時間以外はずっと音が鳴っていたような状態。

SONYの“ウォークマン”が発売されたのが1979年だから、携帯プレーヤーが一般的な時代ではない。

さらに言えば、ネットも携帯電話もない情報の不自由な中でよくがんばったものだ(笑)


だが、そうして聞き込んだ曲たちだからこそ、今でも愛おしく、記憶が鮮明に残っているのかもしれない。


最初は、ラジオカセット。

SONYの“Studio1980 ”。

ラジカセの中では名機の誉れ高い機種だが、これが初めての“私専用”のオーディオギアだった。

家にいる間中、これでFMを聴き、エアチェック(FM放送のオンエアを録音すること)。

夜中にはオールナイトニッポン をはじめとする深夜放送に夢中になっていた。


そして、オーディオブームだった70年代中盤~後半にはコンポーネントステレオ。

今のようにセットされたステレオではない。

アンプ、チューナー、レコードプレーヤー、カセットデッキ、スピーカーとひとつひとつ組み合わせるものだ。

中学生だった私が集めまくったカタログを部屋いっぱいに並べて毎日眺めるのを見て、親もあきれかえったのだろう。

ある日突然、当時はまだ珍しかった大型電気店に連れて行かれ、至福の時は来た。

PIONEER SA-8800 (プリメインアンプ)、同 TX-8800 (チューナー)、DENON DP-790 (レコードプレーヤー)、以上が新品。

DIATONE DS-22B MkⅡ (スピーカー)とAKAI GXC-46D (カセットデッキ)は、親戚からのおさがりだったが、コンポが家にきたのである。


中学、高校とこのコンポと濃密な時を過ごした・・・とはいえ、これで聴いていたのは吉田拓郎であり、井上陽水であり、甲斐バンドや荒井由実、中島みゆき、そして山口百恵(笑)

そんないい音はいるのか、って話である。

とりたてて“とんぼちゃん”のファンだったわけではないのだが、思い出したので。



木之内みどりが1977年にリリースしたアルバム「硝子坂」の3曲目。


「ヨーヨー」

作詞・松本隆、作曲・市川善光


“とんぼちゃん”の市川氏の手による曲である。


前半の寂しげなメロディーは、木之内みどりの語るような歌い方にぴったりだし、サビの「あなた行ったり来たり 行ったり来たり・・・」は、すがるような訴えかけがこころを揺さぶる。

・・・は、おおげさすぎ?(笑)


もともと“とんぼちゃん”は、歌謡曲っぽいところが多分にあるのだが、この「ヨーヨー」ではそれが木之内みどりというシンガーに美しいまでのはまり方をしている。



この「硝子坂」というアルバムは、名盤だと思う。

全11曲、すべてがいい。

しかも、曲の並びにも味わいがあって、見事な構成なのだ。

この曲順で聴かなければ、このアルバムの魅力は半減と言ってもいい。

当時はCDでなく、レコードなのでA面、B面がある。

ついでに言うと、曲順だけでなく、A面を聴き終わったところで盤面をひっくり返すブレイクタイムを必ず入れてもらわなければこの解釈は成立しない。


A面の5曲は、このアルバムに先行して発売されたシングル「東京メルヘン」で始まるのだが、すべて松本隆・作詞。

市川善光の他、「東京メルヘン」の吉田拓郎をはじめ、実川俊(元・マギーメイ)、小泉まさみ、マイケル・K・中村の5人の作曲家が曲を提供している。


そして、B面の6曲は全曲、島武実・作詞、宇崎竜童・作曲。


それぞれの面がそれぞれのテイストを持って、ストーリーが作られている気がする。


ちなみに、実川俊氏はとんぼちゃんのデビューシングル「貝がらの秘密」の作詞・作曲、マイケル・K・中村氏はシングル「奥入瀬川」の作曲を担当している。

この「硝子坂」に“とんぼちゃん”絡みの作家が集結しているのは偶然ではないだろうが、手元にあるLPを見ても“プロデューサー”のクレジットがないのでどういう経緯でこういうキャスティングになったのかは不明だ。



「ヨーヨー」木之内みどり YouTubeより

                歌詞はこちら


Myこれ!チョイス 32 硝子坂+シングルコレクション

“ふきのとう”や“NSP”よりマイナーなのか。



YouTubeを見てると昔の曲がたくさんアップされている。

先日、思わず聴き入ってしまったのは“とんぼちゃん ”。


1972年から1982年まで活動したフォークデュオである。

熱心なファンがいらっしゃるようで、シングルはほとんどYouTubeで聴くことができる。


私も数曲、iPodに入っているのだが、アルバムを探そうとするとなかなかないのである。

かろうじて、ポニーキャニオンのWebで「とんぼちゃんベスト・コレクション~Dear my Nostalgia~ 」という2枚組、「とんぼちゃんベストコレクション II ~とんぼ返り~ 」いう3枚組のベスト盤が通販限定であるだけだ。


これが、ほぼ同時期に活動していた“ふきのとう ”や“NSP ”となるとちょっと事情が違う。

今も買えるアルバムの数が圧倒的に多い。

叙情的なところ、男性ばかりのグループであるところ、イメージは似通っているし、同じ北国出身なのに・・・ってそこは関係ないか。



「遠い悲しみ」

1975年リリースのシングルである。

歌い出しの「今でもこんなに 君を愛しているのに・・・今でもこんなに 君を愛しているのに・・・」という重なり合うコーラスが印象的。

私は、「雨の一日」という曲が好きだったのだが、最近この「遠い悲しみ」を聴いて、とんぼちゃんのメロディーの真骨頂はここにあるような気がする。

マイナー調で、呼びかけるような、それでいてリズミカル。

メロディーは哀しくやさしい。

もちろんアレンジの力に負うところも大きいのだろうが、妙に歌謡曲チックなところが“ふきのとう”や“NSP”と同列に扱われない原因かもしれない。


どんなに分析してみても評価が甘くなるのは、私がたんに市川善光氏の曲が好きなだけなんだろうな。


マイナーな“とんぼちゃん”だが、こころの琴線にふれること請け合いのナンバーである。



「遠い悲しみ」とんぼちゃん YouTubeより

記念日。

本日が新たなスタート。


レミオロメンの「3月9日 」より1ヶ月と1日遅れ(笑)


その時に書きたいことを書く、話したいことを話す。
“自分で納得のいく独り言”、そんなふうにしたい。



誕生日とか、クリスマスとか、入学・入社とか、そんな誰にでもあるターニングポイントじゃなくてもエポックメーキングな記念日はある。


4月10日は、私にとってそういう記念日。

毎年何かを始めるにはいいかな。



記念日といえば、BUZZの「記念日 」という曲があったなあ。




レミオベスト


BUZZ BEST OF BEST