いやぁ。きつかった


あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 520) [ リヒター,H.P.(ハンス・ペーター) ]

 作:ハンス・ペーター・リヒター

訳:上田 真而子

 歴史を知らないことにも反省、もう、薄っぺらい知識しかなくって、本当にこれではいけないと奮い立たせられた作品でした。

 私は少なくとも学校に関わる人間です。少しでも毎日勉強して子ども達に還元することを生きる意味としています。まだまだ。何にも知らない。


 内容は第二次世界対戦下、ドイツに住むユダヤ人の友人家族が迫害されていく様子を静かに語った物語。最後にユダヤ人であるがゆえ防空ごに入れてもらえず空襲で亡くなるところで終わるのが壮絶。

 何が正しいのか判断できない。正義は?人権は?ヒトラーは残酷です。法によってだんだんとユダヤ人を追い詰めていきます。巻末の年表を見ると本当に酷い。生きるな!といいたいのか。そして、他人に対してそのようにいう権利がどこにあるのか?しかし、私だって当時のドイツ人だったらどうしたか?分からない。回りに流されるかもしれない。

 本当に老若男女に読んでいただきたいです。

 ある、地方で以前、中学生の男子にこの本が流行ったことがあったそうです。その後に、生活が変わったと聞いたことがある。本当のことを知るのはとても大切なことなのですね。

 私は戦争の話が嫌いでさけてきてしまいました。怖いのです。眠れなくなる。

 でも!もう目をそむけません。いい年なんだから‼️頑張って勉強して還元していきたいと思います。改めて読書ってすごいですね。

 皆さんもぜひ読んでみてください。