毒親(父) | きゃらみの部屋

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そろそろ高飛びするぜ

 

先週、ある人に

「経験も知識もあるのに、どうしてそんなにオドオドしているんですか?」

という意味のことを言われた。

 

自分でもそれは心の奥に置きっぱなしにしていた自覚があっただけに

予期せぬほどのダメージを受けた。

 

大抵、ダメージとは本人が勝手に受けるものだ。

そしてその大きさは、本人しか分かり得ない。

 

それを分かっている上で書く。

 

僕の場合は、父親の否定。

生まれてこのかた、僕は父親から認められたことはない。

よくやった、とか褒められた経験がない。

 

物心ついた時から、

「そんなんじゃダメだ」

「それでは通用しない」

「お前はダメ人間だ」

というような、人格を含む全否定をされてきた。

当然、自己評価は底辺まで下がった。

 

初めての一人暮らしは、専門学校に行くというよりは

父親から離れたかったというのが本音だ。

 

そして20歳。

ワーキングホリデーで渡豪した僕。

他の人の何倍もカルチャーショックを受けたことは

想像に難くないだろう。

 

日本に帰ってきても馴染めず、転職することすら

職人である父にとっては「この根性なしが!」だったのだろう。

 

終身雇用制が崩壊し、世の中全てが令和に変わっても

メンタルを壊した僕に精神論で見下す彼

(イヤ、彼も原因の一つであり、もっと言えばおじいも自殺しているのだが)

30代の終わりに真剣に話をしたが、通じなかったなぁ。

 

掴み合いになった時、彼は何度も言っていた。

「この負け犬が!」と。

僕が本気で戦わなかったのは、殺してしまう自信があったからだが

あの時やっつけておいたほうが良かったのか、今はわからない。

 

それ以来会っていないが、彼は幸せなのだろうか。

そもそも、何をもって「勝ち」「負け」を決め、

僕は何に負けているといいたいのだろうか?

 

 

そういうこともあり

小さい頃から他人の顔色を窺って生きてきた僕。

そりゃあ、オドオドするよね。

子供の人生を潰してくれてありがとう。

 

 

子供は親を選んで生まれてくる、という説もあるが

僕は予想以上に反面教師を選んだもんだ。