運命を信じて -2ページ目

2009/04/21

そして、その後最後に彼女はこう言った。

「ウチは絶対に幸せになったらアカン女やねん。」

これこそが、彼女の心の奥底にある闇なんだと、今更僕は気付いた。

この言葉を聞いたのは、この時が最初で最後だ。

あの時僕は、そんなことは無い!幸せにするから!と言った。


でも、彼女が欲しかった言葉はそうじゃ無いと思う。

そんな不確かな言葉で彼女が救われる訳が無い。

だからといって、どんな言葉なら、何をしてあげれば良いのか何て、今も解らない。

ただ、今の僕があの時の彼女に言える事は、

「ならオレも幸せにはならない。お前と一緒に泥沼の人生を送ってやる。お前が一人で傷つかない様に。オレも一緒に傷つく様に。お前が一人で泣かない様に。涙をぬぐってやれなくても、隣りで一緒に泣いてあげれる様に。幸せになる事より、お前と一緒に居れる事の方がオレにとっては大事やから。」

2009/04/20

彼女は一人になるとすぐに自分を傷つけ様とする。

この日、彼女は僕に心の毒を少し見せてくれた。

泣きながら彼女は言う。

自分はレイプをされた事があること。

2回も。

前に付き合ってた人に8又をかけられ、その人の子を下ろしたこと。

おばあちゃんに自分の存在を拒否され続けてた事。

小学校の頃の記憶がほとんど無い事。

心臓が悪い事。

自分のせいで友達を一人死なせてしまった事。

彼女は言う。

もう、こんなウチの事嫌いになった?

何て言えば良いのか解らなかった。

もちろん、嫌いになった訳じゃない。

むしろ、絶対に幸せにしてやる!オレが護り抜いてやる! という思いで一杯だった。

だから、そんなこと無いよ!愛してるよ!

何て言う一言で済ましたく無かった。

僕の思いをちゃんと伝えたかった。

結局、僕は在り来たりな一言を言って抱きしめた。

約束

立ち尽くしてしまった。

一瞬だったと思う、けど僕にはすごく長い時間立ち尽くしていた様に感じてた。

何て声を掛けたら良いのか。

恐かった。

何で…

精一杯振り絞った言葉だった。

ごめんなさい…

帰って来た言葉は、あまりにも弱っていた。

彼女の手を取った。

彼女の怯える目をみた。

彼女を抱きしめた。
もう、二度とこんな事はするな!もし、またしたら、次はお前が切った三倍オレの腕も切る!分かったな。約束やぞ!

この日、彼女との大事な約束が一つ増えた。