前回記事の続き!!(`・ω・´)9
虎獣人と人間のハーフ少女
「シャルロッテ=トラーズ(以下「シャロ」)」が、
かつて、<次元の狭間>へ飛ばされた事で
消息不明となり、
謎のトンボ「ヤンマン」と出会い、
どこに発生するかは解らない、
出口へ繋がる次元の歪みを探して
彷徨い続け、
”あの後(元の世界に帰れるまでに)何が起きたか”
を、突如
執筆する事になりましたが……(^▽^;)
それだけに、現実は
あまり時間の猶予が無いので、
これでも、普段より文字数を削り気味で
かなりダイジェスト形式で書いています。
ですが、あまりにも
キャラ掛け合いが無いのも
私の作品らしくないので
(ホラ、私の物語の売りって
そこ取ったら何も残らないし?(;^ω^)ノ)
程好く挟みながら参りますーーー
それでは、
”次元監視モニター”録画w
ヤンマンはシャロに、ここは
『天使たちが噂していた、
異次元世界の果ての果てと言われる
<最果ての常夜>かもしれない』と
語った。
どこかの世界の”行方不明者”や
”消された存在”が堕ちて来る場所で
ここへ来たら最後、もう二度と帰れない
とすら言われているーーー
周囲は暗く、頭上に浮かぶ
光の玉だけでうっすら照らされ、
柵一つない、細く果てない道だらけで、
道の外は、右も左も
底も見えぬ崖のようになっていた。
ヤンマン
『天使たちの噂によると、
この道の下に落ちると
死ぬ事は無いけど、
水晶に閉じ込められ眠らされ
次は、いつ目覚めるかわからない
”存在封印”と呼ばれる状態に
なってしまうんだって……!』
シャルロッテ=トラーズ
「それって結局、
死んでるのと大差ないじゃんっ!!
絶対、
落ちないようにしなくちゃ……!」
と言った後から、間も無く
次々と、どこからともなく
沢山の魔物が現れ、
シャロとヤンマンを道の下へ落とそうと
襲い掛かり続けられる羽目になるとは
知らず……
~数時間後~
ヤンマンは、巨大化して
シャロを背に乗せて飛行出来る。
その状態では、敵を弾き飛ばせる
リップル光線を撃てるので
なんとか
魔物の出現が途絶えるまで、
道から落下せず
逃げ切る事が出来た。
ヤンマンは、もうヘトヘト。
通常より少し広くなっている道を
見つけたので、そこに
一旦、着地する事にした。
小さなサイズに戻って
ぐったりするヤンマンを
シャロは掌に乗せ、労いながら
「もうこれ以上、魔物出来るな……!!」
そう思いながら、辺りを見渡すと
後方の道に、淡く光る
大きな水晶クラスターのようなものを
見つけた。
シャロは、興味本位で
それに近付いてみるとーーー
シャルロッテ=トラーズ
「!!?」
淡く光る大きな水晶クラスターの中には、
人間が閉じ込められていた。
その人間は、
自分と同じくらいの年頃の
少女に見える。
立ったまま
眠っているように目を閉じていて、
青いボブカットヘアの左側に
黄色いリボン、
黒いパーカーを着ていた。
シャロは、水晶の中の少女を
まじまじと見つめ、声を掛けてみた。
シャルロッテ=トラーズ
「……おーい?
君、生きてますか~……?!(;・∀・)ノ」
勿論、水晶の中の少女は
返事も無ければピクリともしない。
ヤンマン
『もしかしたら、この状態が
”存在封印された人”なのかも……!?
なんで、道の上にいるまま
封印されているのかは、解らない
けど……(´ε`;)ウーン…』
???
「そこで何をしている!?」
シャロは、
突然、誰かに声を掛けられる。
声のした方へ目をやるとーーー
シャルロッテ=トラーズ
「あっ!さっき
私が吹っ飛ばした人!!
生きてたっ!」
ヤンマン
『ぶっころがす気
だったんかい!?Σ(゚Д゚;)
……まあ、
無事では済まない飛ばされ方
だったから、
気にはなっていたけど……
多分、通りすがりの天使にでも
回復させて貰ったんだろう(´-∀-`;)ーーー』
シャロは、ヤンマンに促され謝ると
その少年が、何故
次元の壁に穴を開けられるのか、
そして、
この水晶の中の少女の事を
尋ねてみた。
その少年は記憶喪失で、
自分がどこから来たのかも解らず、
色んな魔法を使える事くらいしか
覚えていない。
その力を使い、<次元の狭間>と
この<最果ての常夜>を往来し、
魔物たちに気を付けながら、
どこかの世界から迷い込んで来た者
<異次元遭難者>を見つけては、
元の世界へ返してあげているという。
そんなある日、
道の途中で、この
”水晶に閉じ込められた少女”を発見し、
どうにか水晶から出してやろうと、
何度も試みているという。
少年は、もう少しで
”この水晶を割る魔法”を
思い出せそうなのに、
なかなか思い出せずに困っているようだ。
そう語る少年の瞳は、真剣そのものであり
シャロは、ここまであてもなく
長旅してきたら、もう別に
先を急ぐ理由も無いし、この少年に
「何とか力を貸してあげたい」と考える。
ーーーつづく!ーーー