日本版の小説と区切りが違いますがこの章が2巻の最終章なんですよね
いよいよ限界の殿下、心揺さぶられる2巻の終わりです
ネタバレ全開ですので
ご注意下さい
ざっくりあらすじ
風信、慕情と今後を話しあっている最中、皇城で地震が発生!大切な天塔が倒れかける。謝憐は法力を使って太子像を動かし防ごうとするが…
人面疫の患者が多数皇城に現れ、病いを直せない謝憐を罵り、罵倒する
天塔を支える黄金の太子像
いろいろと八方塞がりの殿下にさらなる試練
地震で大事な天塔が傾いてしまいます
まぁ この地震も
自然災害というわけでは
ないんでしょうね
誰かが意図的に
殿下を叩き潰すために
仕掛けているんでしょう
天塔が倒壊したら
仙楽国も傾いてしまう
必死の殿下は法力を使って
「太子像」を呼び寄せます
ここ!
事態は切迫してるんですけど
なかなかパンチが効いてて
スペクタクルなシーンじゃないですか?
こういうの思いつく
墨香銅臭先生すごくない?
巨大な黄金の銅像が
山の上からノッシノッシと
歩いてくるんですよ!
殿下の顔した
巨大な像が山から降りてきて
天塔をグワシ!って支えるんだから
なかなかシュールですよね
ここは是非
アニメで見たいですよねぇ
殿下は
自分の像が天塔を守れるよう
力を振り絞ります
疲労困憊する殿下の姿が
痛々しいですね
威容が象徴するもの
殿下がこんなに大変なのに
またあの穀潰し「威容」が
殿下の足を引っ張ります
どうやって人面疫を引き起こすのか知ってるって言ってただろ!
それを教えてくれたら
俺が代わりに永安人を呪ってやるよ!
(中略)
知ってるんだろ?
どうして兵士が感染しないのか知ってるんだよな!
(中略)
従兄!永安人なんか全員倒して
追い払ってくれるよな!
従兄が俺達を守ってくれるんだ
きっとそうだよな!
従兄は持ちこたえなくちゃ駄目だ
倒れちゃ駄目なんだよ!
まったく…
ムカつきますよね
しかし思ったのです
これは威容に言わせているけど
この「自分さえよければ」という
生々しい欲望は
いわいる「大衆」の
本音なのだと
そしてそれは
衆生を救いたいという
謝憐とは対局にあるものなんだと
爆発する不満と悪意
そして皇城に人面疫が再発した人々が
なだれ込み
事態はさらにカオスになります
謝憐に足を切断されたのに
再発して
怒りを爆発させる青年
自分を先に治せ
不公平だ 嘘つきだとと叫ぶ人々
かつて崇め拝んでいた
謝憐を罵倒し
小突き回します
ここは読んでいて
ものすごくしんどいですね
何故なら
そういう人間の
弱さ、身勝手さ、醜悪さというものは
ものすごく普遍的で
どこかで見たことがあるからです
そしてそれがもしかして
天官賜福のテーマの一つかもしれないと
思うのです
うーん この章には
いろいろと考えさせられますね
続きますが
長くなるので
また次回!