遊歴の後、仙楽太子 謝憐は人々の予想通り飛翔するが……



ネタバレしていますので

ご注意ください


💐

🥀















飛翔した殿下



殿下が一念橋で

イカツイ鬼と闘っていたアニメのシーン

かっこよかったですよね


あのあと、殿下は

飛翔しちゃうわけです


ラジオドラマでは

殿下の飛翔をお祝いした

花火が打ち上げられます

🎆🎇🎆🎇

国中が殿下を賛美し

喜びに包まれます


原作では

飛翔して三年で

8000の太子殿が

作られ神像が祀られたと

描写されていますね


8000て凄くない?

まぁ 小さくて粗末な廟も

あるようなんだけど


ちなみに

日本全国の「神社」の数は

約15万8000箇所


神社が一番多い県は

新潟県でざっくり4500くらい


カトリック教会の数は

日本全国だと

1000箇所に届きません


仙楽国の広さや人口が

わかんないんだけど(笑)


8000て………😳


さて 太子殿は民に愛され

参拝客も絶え間なく

点召された風信、慕情も

忙しそうです


しかし…


ある人物の

登場で

恐ろしい現実が見えてきます


それが

第29章のタイトルになっています


撈仙銭奔将遇太子


乾いた人がやってきた


お参りにきた

太子殿で

旅の貧しい青年に絡む

威容 

彼を助ける謝憐


その青年は

皇宮に陳情に来たようで…

彼の話から

謝憐は

「永安」が干魃に見舞われ

多くの民が瀕死だということを

はじめて知ります


彼……永安人 郎英は

病んだ幼い息子を

救う術もなく

背負ってきていました


衝撃を受ける謝憐



国師の暗鬱


謝憐の師匠である

国師はなかなかの人物ですね


前回 杯水二人の問答を

出題した人物です


この国師が

杯水二人の問答を示した三年前

それはまだ

机上の問答に過ぎなかった


でも

それは現実となってしまった

わけです


永安の民の苦難を前に

行動を起こそうとする殿下を


今回は厳しい言葉で

制しますよね


永安の干魃の問題は

どうしようもない

すでに神である殿下は

一切関わってはいけない


当然殿下は 

反発します

何もしないなんて

できるわけがない



サムネイル

どうすることもできないなんて

そんなはずないでしょう

行動に移しさえすれば

きっと報われるはずです

少しでも救える可能性があるなら

救います

たとえ一人しか

救えなかったとしても

何もしないよりはましです



殿下の言っていることが

あまりに殿下で


泣きそうです😥


かくして殿下は

行動し続けるんですよね


国師は

殿下の飛翔が早すぎた…と

悔やみますね


もし殿下の飛翔がもっと後で

何かもっと

挫折や喪失を

繰り返したあとだったら


何かが変わったでしょうか?

殿下は水を汲むのを

止めたでしょうか?


「杯水二人」の問答を

再度振り返って新たに思い至ったのは


汝が神なら


という前提で言われても

自分は自分のキャパシティでしか

想像できないということです

だから私は

もう一杯の水をあげられない

そのキャパシティがない


神であっても

できることと

できないことかある


それを知ることも

神の役目なのか


そんなことを

考えた29.30章です



ではまた…