※墨香銅臭先生のマネして

加筆追記してみました



昨日は「父の日」でした

皆さんは「お父さん孝行」

できたでしょうか?


父が存命中は

必ず小さなプレゼントをしたものですが

いまそれができないのが

寂しい


寂しいのですが

目を瞑れば

晩年の父が丹精込めていた庭や

父がいつも私を車で

迎えに来てくれた日々や

毎年一緒に行った温泉旅行などの情景が

鮮やかに蘇り 心がホンワカします


父と子の物語


ブロ友さんが

いまちょうど

「魔道祖師」3巻

を読んでいるそうなので


私も父の日にあたって

好きなところを

読み直してみました


3巻17章「漢江」

そう、夷陵を訪ねた藍湛が

魏嬰と阿苑に遭遇する

名シーンです




「魔道祖師」が
ありえんぐらいの「傑作」たる所以は
忘羨の劇的な愛の成就なのですが

もうひとつは

忘羨と阿苑の関係性だと

思います



阿苑に注ぐ

二人の優しさ

そのまるで「家族」のような

温かさが

印象的ですよね


魏嬰が不遇な阿苑に

愛情を注ぐのは

彼の生来の優しさを思えば

納得なのですが


初対面の藍湛

それも一見子供なんか

苦手そうな彼が見せる

阿苑への優しさには

キュンです💕


まぁ

最初は泣かれて

戸惑う藍湛でしたが(笑)


不思議なことに阿苑

最初から

藍湛を


とうちゃん


と呼んだんですよね


魏嬰に至ってはいきなり


サムネイル

俺が産んだ


です(笑)


この言い方絶妙ですね


いつもおちゃらけている

魏嬰らしい

受け答えでもあるのですが


魏嬰がのちのち

藍湛と伴侶になることを

知った上で読み直すと


墨香銅臭先生が

確信的にこの言葉

「とうちゃん」と

「俺が産んだ」を

仕込んでいることがわかって

オオオ😳となります


普通は



サムネイル

俺の子だ


って言いませんか?


それをあえて


「俺が産んだ


つまりね

この時すでに

無意識下に

魏嬰は「産む」側なんですよ(笑)


そして藍湛は

「とうちゃん」


面白くないですか?


母のいない二人の願い


夷陵の酒場での

二人の若いパパと阿苑の

やりとりは

疑似家族みたいで

微笑ましいですね


二人には

普通の子供時代を

送っていないという

共通点があります


彼らの中にある

平和な家族、親子への憧れが

この夷陵の酒場の

シークエンスに

良く出ていると思います


お土産をあげ

好きなものを食べさせ

お膝にのせてあげる


でも、食事中のお行儀は

藍湛がきちんと注意する(笑)


優しく温かい家族の

時間が流れています


この優しい時間を

二人で共有しているということが

尊いですね


でもこの段階ではまだ阿苑は

「魏嬰が連れている子ども」

でしかないんですよね


阿苑が

乱葬坑殲滅を生き延び

藍湛が魏嬰から

「引き継いで」養育するとは

誰が予想できるでしょう


阿苑が生き延びた経緯は

魔道祖師の空白部分で

詳しく語られていません


だからすごく

空想の余地があるのですが

間違いないのは

阿苑を生かし、守ることは


魏嬰と藍湛の

強い願いであったと

いうことです


そしてその阿苑が

物語の冒頭から

登場していた思追だったんだと

わかった時の

驚きと感動たるや!


二人の願いが

果たされている!


あまりに巧みな物語の組み立てに

ウオオオ😳

と唸った私です


忘羨の運命と

並行して描かれる

二人の美しいパパと

阿苑=思追の関係


何度読み直しても

感嘆するしかありません






肖戦と王一博 二人が阿苑を見つめる
「優しいまなざし」が
「陳情令」を忘れられないものにしています
どちらかだけでは駄目で、二人だから出来たシーンではないかと思うのです
化学反応みたいなもんです