兄上が
買ってきて貰った花托を
食べるか?
と尋ねますが
とだけ言い
多くは語らないですね
いかにも無口な藍湛らしい
あと、魏嬰のことで
はち切れそうだった心が
蓮採取の目標貫徹によって
ちょっと
落ち着いたんだと想います(笑)
忘機があんなに嬉しそうだったから
さぞかし本当に
とても美味だったのだろう
“あんなに嬉しそうだったから”
この「嬉しそうな」
藍湛の表情を想像すると
ちょっとキュンとしませんか?
(*´ω`*)
いつもクールな藍湛がどんな顔をしたか
それを想像するだけで
少し幸せになる💖私です
母に捧げる花
竜胆の花が咲く趣のある小さな建物の前
一面の淡い紫の中に
ちらほらと露が星のように
散りばめられている
小道に沿って歩いていった藍曦臣は
視線を上げて
微かに呆然とした
小さな建物の前にある
木の縁側には
一本の白玉の瓶が置かれている
その瓶の中には
高さが不揃いの
数本の蓮の花托が挿してあった
この
「小さな建物」というのは
藍湛のお母さんの軟禁場所
「木の縁側」は
藍湛がお母さんを想い
ずっと扉が開くのを
待っていた場所ですよね
藍湛は摘んだ蓮を
お母さんのためにも
供えたんですね✨
ಥ_ಥ
もしかしたら
「花托のある実が
美味しいのですよ
ある人が教えてくれました」
と、心の中でお母さんに報告したかも…
藍湛のお母さんへの思慕が
胸に迫ります
「魔道祖師」は番外編でも
こんな美しく切ない感慨を
私にくれます
この「番外編 蓬莱」は
時を越え
次編「雲夢」に繋がっていて
この十数年前の
藍湛と魏嬰の
「まだ恋ですらなかった恋心」
がやっぱり
恋だったんだね というオチで
壮大な
運命の恋人たちの物語を
締めくくります
魏嬰がかつての自分の恋心を
認めるんですね
藍湛に関しては
おして知るべし
当時から
兄上にもバレバレの
恋なのですから(笑)
何度読み返しても
その幸せな余韻に
圧倒される私です
( ꈍᴗꈍ)( ꈍᴗꈍ)( ꈍᴗꈍ)
ではまた!