なかなか、見極めるのは親でも難しいですよね。
知識がある人でも、見過ごす事があると思います。
でも、学校行事に参加すると不調を訴えて来る子がいました。たぶん『視覚過敏』なんだと思います。
家と学校では、状況が違うので気付きやすいです。
周りには理解されないと、本人はさらに辛いです。
子供の訴えを
『気にし過ぎ!』とか言ってませんか?
理解してもらえないと、我慢するしかない状況に追い込みます。
ママ友の
『うちの子も、口悪くて反抗期だよ。今だけ今だけ!』
それは、自分の子に当てはまりますか?
他の子とまったく同じに成長はしません。
いろんなタイプの子供がいるので、みんな同じではないです。
不調が見られたら、いろんな方向から見てあげてくださいね。
──学校の教員ができる支援はありますか。
担任の先生がカモフラージュを見極めるのは無理だと思います。
担任の先生は評価する側の人なので、お子さんはどうしてもカモフラージュしてしまいます。
私はいろいろな学校に出向いてクラス全体を支援することが多いのですが、女の子はASDに限らずみんな担任の先生に対してうまくカモフラージュをしていますよ。
強いて言うなら、身体症状はキャッチしやすいでしょう。頭痛や腹痛、「ノートを取っていると目がチカチカする」など、身体症状を訴えるようになったら要注意。
ただし、担任の先生が「大丈夫?」と聞くと、「大丈夫」と言ってさらにカモフラージュを強化してしまうので、養護教諭やスクールカウンセラーと連携することをお勧めします。
ASDの子たちは疲れ切っていても頑張り続けるため、ある朝急に力が入らない、全身の筋肉が痛くて起きられないといったこともあり、そこから不登校につながるケースが多いです。
身体症状をキャッチしたら、一時的にゆっくり休める空間や時間を確保してあげてください。