ギフティッドとは何かという問題は今なお議論が続いており,どの程度の並外れた力量や素質のある人がギフティッド者とみなされるのかは明確に決まっているわけではありません。


 だからこそ,ギフティッドをIQと同等のものと考えたり,ある1つの特性としてとらえるのではなくスペクトラム(境界があいまいで,連続的であること)としてとらえることが重要となっています。


はじめに述べたような「天才」や「神童」と呼ばれる誰もが見てわかるギフティッド児だけではなく,むしろ普通に見える子がギフティッド特有の生きづらさや困難を抱えていることが多いのです。


ギフティッド児はあらゆる能力が高いのではなく苦手な領域も存在している一方で,突出した能力によってそれが見えにくくなっているのです。 


また,2E(twice-exceptional)と呼ばれるギフティッドと発達障害の二つの特性をあわせもつ場合もありますが,それはギフティッドネスが発達障害の特性であるということではなく,また発達障害の特性がギフティッドネスということ​でもないのです。


ギフティッド児や成人ギフティッドが実際になりやすい障害もあります(p.56)が,そのような場合でも優れた才能だけが外からは目立ち,障害が見えにくくなるために,適切な診断や介入が難しくなるという問題があります。

 


 

OK私も読んでオススメします!!

漫画のが、読みやすいですニコニコ

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