本日の授業中にご説明した通り、学期末に行う校外学習の訪問先となる展覧会「“カフェ”に集う芸術家―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」展(三菱一号館美術館、丸の内、6月13日より開催)を関心を寄せる展覧会の3つ目とします。本展を勉強の種とした学習は、授業2週分を用いることとし、下に示すテーマをもとに、関連する文章の講読を進めます。

 

 1週目 6月04日 ゴッホの過ごしたモンマルトル

 2週目 6月11日 トゥールーズ=ロートレックとアルビ

 

 とくに、来週の授業は、時間の都合上、取り上げきれない展覧会「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」展(上野の森美術館、5月29日より開催)とも絡めた内容にしたいと思います。

 

 ただし、上記計画の消化には重きをおかず、諸君の関心にとことん寄り添って授業を運営いたしますので、場合によっては学期末発表終了後あるいは第2学期冒頭も本展を学習の素材とした勉強を続けることもございます。

 

 来週の授業に参加するに当たっては、前記2展の特設サイト(いずれも主催館による、ハイパーリンクは下記参照)に目を通すとともに、高階先生の教科書、2巻4章「Ⅳ ファン・ゴッホ『アルルの寝室』――不気味な内面世界」(pp.53-72)並びに同巻7章「Ⅶ ロートレック『ムーラン・ルージュのポスター』――世紀末の哀愁」(pp.107-122)を必ずお読みのうえ、本日配布した講読素材に取り組まれることを切に望みます。

 

 ・ 「“カフェ”に集う芸術家―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」展

  (三菱一号館美術館)

 ・ 「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」展(上野の森美術館)

 

 また来週、教室でお会いしましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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 19世紀後半のパリ、マネや後に印象派と呼ばれることになる芸術家たちはカフェに集い、議論を戦わせました。現代のカフェがくつろぎの場だとすれば、当時のカフェやキャバレー、ダンスホールは、飲食や娯楽を楽しむだけではなく、新たな芸術が生まれる場所となっていきます。それは、サロン(官展)からの脱却と共に、芸術が群衆に溶け込む新しい時代の始まりでもありました。1897年、カタルーニャ出身の画家カザスはモンマルトルの有名店「シャ・ノワール(黒猫)」に倣って、バルセロナに「クアトラ・ガッツ(4匹の猫)」を開店。若きピカソも通います。そして、ピカソは“カフェ”を舞台にロートレックやカザスが描いた悦楽や孤独に多大な影響を受けて、「青の時代」へと向かいます。本展では、マネ、ゴッホ、ロートレック、ピカソによる名作の数々、そしてバルセロナが誇る至宝・カザス作《マドレーヌ》を加えた約130点から、“カフェ”で生まれた芸術の広がりが展観されます。