先日の履修ガイダンスの折にご説明した通り、アーティゾン美術館(京橋)で目下開催中の「モネ没後100年 クロード・モネ ―風景への問いかけ」展を関心を寄せる展覧会の1つ目とします。本展を勉強の種とした学習は、授業3週分を用いることとし、下に示すテーマをもとに、関連する文章の講読を進めます。

 

 1週目 4月23日 アルジャントゥイユ、印象派の黎明

 2週目 4月30日 カミーユの死と印象派の終焉

 3週目 5月14日 モネと旅 ―ノルマンディ・ブルターニュ―

 

 5月7日の授業は、ゴールデン・ウィーク特別編と称し、進度調整の機会を持つとともに、特別の授業(連れ出し)を行う予定です。

 

 ただし、上記計画の消化には重きをおかず、諸君の関心にとことん寄り添って授業を運営いたしますので、場合によっては4週目以降も本展を学習の素材とした勉強を続けることもございます。

 

 来週の授業に参加するに当たっては、前述のガイダンス時に指示した事前学習課題に取り組むことは勿論、一括購入した高階先生の教科書、2巻1章「Ⅰ モネ『パラソルをさす女』――光への渇望」(pp.1-16)を必ずお読みのうえ、本日配布した講読素材に目を通されることを切に望みます。

 

 また来週、教室でお会いしましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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 印象派の巨匠クロード・モネ(1840-1926)は、自然光の移ろいに魅せられ、その美しさをカンヴァスにとどめようと生涯をかけて探究しました。その作品41点を含む、オルセー美術館所蔵の約90点に、国内の美術館や個人所蔵作品を加えた合計約140点で、風景画家としてのモネの魅力に迫ります。オルセー美術館が、モネの没後100年という国際的な記念の年の幕開けを飾る展覧会、と位置づける本展では、ル・アーヴル、アルジャントゥイユ、ヴェトゥイユ、ジヴェルニーなど、モネの創作を語る上で重要な場所と時代から、その画業の発展を丹念にたどります。近代化が進み、風景が大きく変わる時代に生きたモネは、変わりゆく風景とどう向き合い、それをどう作品に表現したのでしょうか。自然環境が変動する今、モネのまなざしを通して「自然とどのように向き合うのか」という普遍的な問いを、現代を生きる私たちに投げかけます。