大学受験とは違う中学受験厚物参考書の使い方 | マリオボーイの冒険日記

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2026年中学受験までの息子の学習記録です。日常の出来事を綴っていきたいと思います。

お疲れ様です。

 

私が子どものころ、予習シリーズと並んで『応用自在』を併用して学習していたことをふと思い出しました。

 

今は『応用自在』は出版されていないようですが、『自由自在』という厚物参考書があります。

愚息も理科および社会でお世話になっております。

 

中学受験のRestartのたかし先生が『中学受験、大学受験とは違う!厚物参考書の使い方』という動画を配信されていました。

 

今回はこの厚物参考書について考えてみたいと思います。

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厚物参考書とは一体なんでしょうか?

大学受験の時使いませんでした?

『チャート』シリーズ。こういう参考書のことです。

つまり、すべての単元を網羅した受験用の参考書です。

チャートもかなりの厚さです。

 

これが中学受験だと、一番有名なのはたぶんこの『自由自在』だと思います。

こんな辞書みたいな厚い参考書を厚物参考書といいます。

 

高校生ならばこのような話をよく聞きます。

『チャート2周したら◎△大学合格した!』

大学受験の参考書は1冊ごとに仕上げていく感覚があると思います。

では中学受験でこの『自由自在』を1冊仕上げるのは正しいのでしょうか?

 

私はそういう使い方は間違っていると思います。

理由は非常に単純で、小学生は超忙しいからです。

高校生だって忙しいというかもしれませんが、大学受験と中学受験の大きな違いは『塾の拘束時間』です。

 

大学受験に比べて塾の拘束時間は大幅に長くなります。

6年生になると平日3日、土日合わせて週に4~5日は拘束されます。

この条件の中でこの厚物参考書を1冊仕上げるのは、私は現実的ではないと思います。

 

ではこの参考書、どうやって使えばよいのでしょうか。

単元学習に使用する

→全部をこなすのではなく、苦手単元や得意単元学習に集中運用

 

それは塾のテキストではだめなのか?

塾のカリキュラムはスパイラル方式になっているので時期を変えて何度も何度も学習することになります。

結果、繰り返し学習ができて定着し、レベルが少しずつ上がっていくカリキュラムとなっています。

塾の講師に聞けば、どこでどの小単元をやるのか把握できていますが、生徒や保護者は分かりにくい現状があります。

 

逆に言えば塾のテキストは『いつ、何をやっているのか』『どこでつまずいたのか』分かりにくいカリキュラムになっています。

 

これが厚物参考書を使えば、◎ページから△ページまでが何の単元だね。しかも難易度順に並んでいます。さらに小単元はある解法でそれぞれのページがまとまっています。

 

したがって、ある単元が苦手という時にこういうテキストの特定の単元を順番にこなしていくことで、どこでつまずいたのか、足らない知識は何のかということをチェックすることができます。

 

具体的な使用法は

・時間が取れる場合

該当する単元の最初から例題を解いていくことにより、できなかった箇所から潰していくことができます。

そしてできなかった問題はやり直し&チェックをいれましょう。

          ↓

テスト・教材でできなかった問題の原因をそこから探ることができるようになります。

この問題はここがあやふやだったから、ここで間違えたからできなかったというのをテキストと照らし合わせてできなかった原因を探ることを行うと、やり直しの有効性を上げることができます。

 

・時間が限られる場合

章末の問題に取り組んで下さい。

できなかった問題は例題に戻ってやり直し&チェックを行いましょう。

こうすることで短期間である単元のやり直しをすべてすることが可能です。

以下は先ほどと同様です。

テキスト・教材でできなかった問題の原因を探り、やり直しの有効性を上げていきましょう。

 

厚物参考書の使い方のまとめ

・大学受験の考え方は捨てる

→1冊を仕上げるのは難しい&非効率

 

・単元学習を効率よく網羅的にこなすためのツール

→辞書のように必要なところだけ用いる

→塾のテキストはスパイラルで学年を横断、小単元がブラックボックス化しており使いにくい。

 

・時間がある場合:該当単元の例題をこなす

・時間がない場合:章末問題→例題

 

・これまで&これからのテストでできなかった問題の原因を探る

 

そうすると短期間に効率よく学力をつけられると思います。

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きよみず先生の動画でもこの『自由自在』が取り上げられていました。

・塾なし

・偏差値45以下の学校が志望校

・学校のテストは80点以上取れる

こういったお子さんにおススメなのが『自由自在』です。

この本は1冊だけで完結できるテキストになっています。

ただし、分野としてはかなり限定されています。

 

これをガチで受験する生徒さんにとっては全然網羅できない感じになっています。

ただゆる受験で偏差値45以下の学校を受験する生徒さんにとっては十分だと思います。

ゆる受験なのに、予習シリーズをやってしまうと、勉強量ではなく、勉強範囲がオーバーワークになってしまいます。

結果的に無駄な勉強が多くなってしまうことになります。

 

それであれば、『自由自在』で限られた範囲をしっかりやった方が最終的に点数に繋がるじゃないかというのが私の見解です。

さらに自由自在は比較的詳しく解説しているので、親御さんと進めていくと分かり易く取り組めるのではないかなというような内容になっています。

連携している問題集もあるので、これも合わせてしっかりやっていくと演習量もある程度確保できて、狭い範囲ではありますが、しっかりと実力を固めていくことができると思います。

 

迷っている方はこれからかじってみるとよいのではないでしょうか。

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いかがでしたでしょうか?

 

たかし先生の動画のように、塾の教材の補助教材として辞書のように必要なところだけ用いたり、単元学習を効率よく網羅的にこなすためのツールとして用いるには有用なテキストかと思います。

そして、これまで&これからのテストでできなかった問題の原因を探ることで、短期間に効率よく学力をつけられる可能性があります。

 

一方で、算数の自由自在に関しては、きよみず先生の動画にもあるように通塾していない、もしくは偏差値45以下の学校を志望されているような場合は、効率よく無駄なく勉強できるため、最終的に点数に繋がることになるようです。

そうでない場合は、難関校に対応した範囲を網羅していないため、あまりおススメできないとのことでした。

 

我が家では、理科・社会の補強教材としてこの『自由自在理科・社会』や『はてな?に答える理科・社会』を活用しています。

辞書のように必要なところだけ用いたり、単元学習を効率よく網羅的にこなすためのツールとして用いています。

一方で、算数は『自由自在』を購入しませんでした。

代わりに、私が小学生時分に使っていた『応用自在』が本棚に飾ってあります。

今後隙間時間でやったり、弱点補強などに使っていければと考えています。

 

皆様は『厚物参考書』どのようにお使いになられますか?

 

 

<今週の学び>

東京に帰ってきたら課題が山積しておりますが、まずは今月読破する論文を用意しました。

 

皆様は透析患者が現在どのくらいいるかご存じでしょうか?

現在、本邦での慢性透析患者数は35万人に上っており、増加の一途をたどっております。

日本透析医学会によると、透析患者の慢性腎臓病原疾患では、現在糖尿病性腎症(茶色)が1位をぶっちぎっていますが、明らかに傾きに変化が見られています。

一方、2位の慢性糸球体腎炎(青)は減少傾向にありますが、注目すべきは腎硬化症(ピンク)が近年増加傾向にあることです。

 

<透析導入の原疾患ランキング>

1位:糖尿病性腎症

2位:慢性糸球体腎炎

3位:腎硬化症

・・・・・・・

糖尿病患者において糖尿病性腎症と腎硬化症が合併することが多いのですが、糖尿病性腎症と腎硬化症の決定的な違いは、腎機能低下速度が糖尿病性腎症>>>腎硬化症と糖尿病性腎症が圧倒的に速いことにあります。

そこで最新の知見として2006年~2020年の腎代替療法における腎疾患別の発症率の推移について検討した論文を読んでもらうことにしました。

 

2006年と比べ、2020年の糖尿病性腎症が減少傾向にあり、腎硬化症が増加傾向にあるのか、その背景まで理解できればvery goodなのですが、さすがに糖尿病性腎症や腎硬化症がなんたるかも知らない小学生ですので、今回は興味を示してくれればそれでOKとしたいと思います。

この糖尿病性腎症と腎硬化症の進展を止めることこそが、糖尿病専門医の使命と思っています。

 

いつの日か慢性腎臓病患者の透析導入を一人でも減らすため(回避)、あるいは透析導入を1分でも遅らせるため(遅延)、糖尿病性腎症および腎硬化症の進展を抑制できる(集約的医療に加え、RAS阻害薬やSGLT2阻害薬を使いこなせる)医師になってくれたらと想いを馳せる父なのでした・・・。

 

 

<追記>

現在我が家の家庭学習(算数)における指針として

受講講座教材の消化吸収

→SAPIX・浜学園最レ・コベツバ特訓

 

先取り学習の進展

→予習シリーズ・グノワーク・ウイニングステップ・下剋上

 

応用/発展(試行錯誤)問題の習得

→中数(日々の演習)・算数オリンピック過去問2023

の3本柱を遂行するために、教材を厳選してそれぞれの学習を進めております。

 

聖帝様の実家に帰省中は、受講しているSAPIX、駿台・浜学園最レやコベツバ特訓の復習に加え、予習シリーズやグノワーク、そして中学への算数をしっかりとこなしてもらうこととしました。

 

加えて『聖帝ゼミナール(個別)』では、この上ないスパルタ教室が開催されるので、体力・気力の限りを尽くした1週間になったのではないでしょうか。

昭和の教育そのままに、聖帝様のマンツーマン指導では

①1問間違えると極星十字拳が発動します

※全身を切り裂かれます

 

②2問間違えると奥義天翔十字鳳が炸裂します

※防御・回避不可能。瀕死状態に陥ります

たまらず息子も反撃しますが

我が家の聖帝様には一切通用しません

③3問以上の間違えると『肥溜め』に突き落とされます!

※お食事中の皆様、大変申し訳ありません

以上『聖帝スクール』では3ステップ制になっており、『満点』以外は絶対に許されません。

聖帝様の前では、万一にも問題を間違えた場合

・『生死を彷徨う』ことになるか

・『肥溜め漬け』になるか

の2択しかないのです。

 

それ故、私としてはもはやご母堂様に縋るほかありません。

無類無敵の聖帝様もご母堂様の言うことだけは聞き入れます。

(さすがに親子ですね。ご母堂様も一歩も引きません!)

 

幾多の苦行を乗り越え、本日東京に戻って来ます。

1週間必死に頑張った息子には、せめて『昼食』をお腹いっぱい食べさせてあげたいと思います。

本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

また1週間頑張っていきましょう!