算数で式を書かないのはなぜだ? 式を書く大切さ! | マリオボーイの冒険日記

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2026年中学受験までの息子の学習記録です。日常の出来事を綴っていきたいと思います。

お疲れ様です。

 

算数を学習すり際、式や図、あるいは表をあまり書かないお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

理由はいろいろあるかと思います。

最近、我が家においても、息子が式や表、考え方をほとんど書かなくなりました。

予習シリーズのみならず、現在進めている教材もほとんど答えのみ記載する始末です。

 

『何故式を書かないのか?』という私の問いに、『頭の中でできてしまうから』だそうです。

 

仮に100%できていても、今後の高学年の算数を習得するにあたり、式のみならず、表や図を書いて考えることの必要性(重要性)につき、再三説明していますが、なかなか受け入れてもらえません。

 

確かに暗算は『ソロタッチ』を極めたため、迅速かつ正確な計算が可能となっています。ゆえに、常に頭の中で計算したり、考えたりする癖が、いつの間にかついてしまったようです。

ここは我が家の『聖帝様』に修正してもらおうかとも思いましたが、力ずくでは何ら解決しません。

 

どうしたものかと思案していたところ、以前より参考にさせて頂ていている星一徹先生の星一徹式ゲリラ中学受験における『算数で式を書かなないのはなぜだ?式を書くことの大事さ!』という教示がありましたので読んでみました。

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【中学受験】

算数で式を書かないのはなぜだ?

式を書く大事さ

『式書けや!』

『なんで書かなきゃならなんいだよ!』

『式書かないからここ間違えてるでしょ!なんで式書かないの!言うこときけないんだったっら塾なんか辞めさせるわよ!』

おっとっと、クールダウン。クールダウン。

 

算数で式を書かないのはお宅のお子様だけではございません。

日本中、式を書かない子供がびっしりと存在しております。

ぽつんと一家庭ではございません。

 

我が家もそうでしたよ。

100回以上式を書けと言いましたが、書かないし何故か消す始末。

貴様!書かないのは百歩譲って分かるが、なぜ消す!?

一度問い詰めたことがあるんです。

『だって面倒くさいし、かっこ悪いし、暗算でやった方が早いしゃん!』

 

ちょっと待て。

かっこ悪い? 暗算の方が早いだと?

こんなに間違えておいて何を言う。

もうね、怒り新党。

スーパーなんとか君の代わりに国政に打って出て、暗算禁止命令を出すぞととトチ狂うくらい。

式の夢も見ましたよ。もちろん悪夢。

 

塾の先生は『私たちも式を書くように指導していますから。式を書く大事さをご家庭でも伝えてあげて下さい』と。

 

はぁ~!?うっせいわ。

こちとら100回式を書けと言ううちの75回くらいはメリットも含めて言っとるがな。

 

ところが、ある時から式を書き始めました。

まるでルネッサンス。

喜ぶどころか狼狽していましたよ。

 

さあ、この間に何があったのか、山田ルイ13世と一緒に語りますよ。

 

式を書き始めた時の問題

記念すべきadventの瞬間は旅人算を解いていた時だったと記憶しております。

旅人算を理解するコツは絵を描くこと。

『とにかく絵を描け~!』といって絵を描かせておりました。

 

すると絵を描いて、速度と距離を求める最中になぜか式を書き始めたんです。

『ん?』

『こっちの速さは○○で、こっちの人との距離は○○で、だから・・・・』

となんだか今まで聞いたことのないような論理的な独り言を言いながら式を書き始めたんですよ。

 

ついにクララが立つのか?

絵の中で起きている事象を式に直し、またその式を元に次の式を立て、答えまでたどり着いて一言。

『これ合っている?』

『合っているとも。お前の11年間すべて正解だ。』

 

後になって、なんであれだけ式を書けと言ってきたのに書かなかったのか、そしてなぜ旅人算を解いている最中に式を書き始めたのか、分かったような気が致しました。

 

中学受験の算数で式を書かなくちゃいけない理由

算数では式を書けとよく言われますよね。

間違えないため?解けるようになるため?

 

うーん、どうも本質をついていないような気がしますね。

えーっとね、中学受験の算数って計算の速さや正確さを競うものじゃないんです。

まぁ、それも大事ですけど。

ましてや暗算できるかどうかなんてどうでもいい。

 

本当に問われているのは論理的に解を導けるかどうか

論理的な解を解くというのは、与えられた条件を整理して順序立てて組み立て、矛盾や飛躍のない過程を経て答えを導くこと

 

計算力ももちろん必要ですが、それは脇役。

で、式を書く、いいえ書けるっていうのは、組み立てる作業ができるってことなんです。

 

いくら条件を整理できたとしてもそれを式に変換して組み立てなければ解は導けません。

そして、作問した教員は論理立てて解を導けるか試しているんです。

式書かなきゃチャレンジの土台すら上がれません。

 

もちろん自分のためでもあります。

頭の中で組み立てた論理を形式に落とし込み、計算し、検証する、そうしたことは式を書かなければできません

 

中学受験の泥沼に嵌まり込んだ以上、式を書く営みは必須。

暗算がまったく必要ないとは言いません。

例えば、分数を小数に直すときにいちいち立式しません。

 

しかしながら、困ったことに中学受験の勉強を始めるまでは暗算で解ける技術を特別視されたり、『すごいね』と褒められる経験をして参りました。

それがですよ。

中学受験を始めた途端に、『暗算なんかするな!』

と言われた子供にとったらなんのこっちゃです。

 

今まで暗算すごいねの言ってきたよね?

計算早いって褒めてきたよね。?

 

体制崩壊ですよ。

なぜか今まで褒められてきたことが褒められない、それどころか罵倒される。

子どもにとってみたら、たまったものじゃありません。

まるでベルリンの壁崩壊。大政奉還。

 

算数の式を書かせるためには

常識が非常識に。。。

それくらい子どもにとって意味わからないのが式を書く営みです。

『式を書くと、こんないいことがあるよ~』

『式を書く重要性はだな、かくかくじかじか』

はい、こんなん子どもに話して式を書きますか?

書きませんよね。

 

理屈で大攻勢をかける塾の先生は

『式を書けと指示するだけじゃなくて、式を書く利点も併せて伝えて下さい』

いやね、それで書けるようになるんだったら苦労しませんよ。

一度家庭での惨状を見せてあげたいくらい。

 

とはいえ、式を書かせるようにしないと小学5年生あたりから本格的に困るのは自明の理。

 

たまたま旅人算を解いている最中に式に目覚めたのならいいですが、再現性はありませんよね。

 

ところで、どうして旅人算の最中に式を書き始めたのでしょう。

そこに式を書かせるためのヒントがあるような気がします。

 

『絵を書いててさ、なんか解けそうだな~って気がしたんだけど、難しくて。だから分かり易いようにしていこうと思って、何かないかなって考えてさ。書けばいいのかなって思ったんだよ。だから式を書いてみて、いろいろやったら解けるって分かって。でも、これ先生に見られるの恥ずかしいな。』

 

以降、式を書くようになりました。

何が要因だったのか?

 

一言で言います。

成功体験です。

一度式を書いてうまくいったからやるようになった。

それ以上の理由はありませんでした。

 

論理もメリットも強制も子どもにとっては全然響かなくて、それでも式を書くようになった理由はシンプル。

『うまくいったから、次も同じようにやってみよう』

 

つまり、算数の基本である式を書く習慣の第一歩は成功体験をつけさせる

これに尽きるかと。

 

具体的にどうやって成功体験をつけさせるか

簡単な問題をチョイチョイと解く。

これ、成功体験ですか?

違いますよね。

 

成功体験は本人のレベルよりも少し上のレベルをクリアした時に得られるものです。

チョイチョイと解くのは作業です。

成功体験ではありません。

 

従って、式を書かないと解けない問題を与えて、その途中で気付かせるしかない。

式を書くなんて大人からしたら当たり前の技を子どもは必要性も重要性も頭で理解できないのですから、体で理解させるしかない。

 

だから、苦手な問題や少し難しい問題を与えて、式を書くように誘導し、成功体験をでっちあげる。

『式を書いたら分かり易くなったね!』

と満面の笑み。そして腹黒い本性。

 

そんなん面倒くさいって?

いいでしょう。

こんな方法はいかがでしょうか?

 

採点時に式を書かなかったら×にする。

容赦なく×にする。

あ~、ちなみに私はそんなんやったことありませんし、やりたくもありません。

うまくいくかも分かりません。

 

勉強って人が強制したり、教えるものじゃなくて、本当は気付くものなんです。本人が。

 

気付かせえるためだったら何でも仕掛ける覚悟をもって中学受験に臨む。

親はプロデューサーであり、マネージャーであり、忍者である。

あ、ハットリくんの真似しなくても大丈夫ですからね!

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いかがでしたでしょうか。

 

我が意を得たり!

まさに星一徹先生のご指摘の通りだと思います。

以前改善策としてノートを使用することを開始しました。

しかし、簡単な問題(いわゆる脊髄反射問題)では式や考え方を書こうとしません。

星一徹先生のおっしゃる通り、いわゆる作業では式は書きません。いや、書こうとしません。

 

 

もう一つの経験談として、『三匹の子猫~中学受験は必要か?』さんも、お子さんが式を書かないことに手を焼いていたそうです。

式を書く方法として、お子さん(男児)に開成の解答用紙を見せたところ。。。

 

開成は、解答欄の他に式や考え方を書くスペースが大きく取られており、算数の解答用紙には、「(注意)式や図や計算などは、他の場所や裏面などにかかないで、すべて解答用紙のその問題の場所にかきなさい。」と記載されています。

 

 

最終的に答えが間違っていても、答えを出すまでの考え方に部分点がもらえるのです。

難問で構成されているため、部分点も合否を分ける大事な要素なのですね!(まさに東大の2次試験と一緒です。)

 

何度言っても式を一切書かなかった頑固なお子さんが、開成の解答用紙を見せた時は、iPadで画像を拡大し隅々まで見ながら、考えにふけっていたそうです。

そして遂にこの日を境に、式を書くようになったとのことでした。

 

彼らの公約数を抜き出すと、こういった我が身に直面した経験(体験)こそが子どもが自発的に式を書く過程においての『トリガー』になるのだと示唆してくれています。

 

我が家ではちょうど今、『分配算』を学んでいるところですが、表や線分図で条件を整理し、条件から式を組み立て、最後は一次方程式(同時に数学も進めています)を駆使しないと、なかなか正解まで辿り着けません。

特に『条件整理』と『式の組み立て』に難渋しています。

表や線分図を書き、式を立てることをしてこなかった現状を省みるにはちょうどよい機会であったと思います。

同時に、今後時間をかけてトレーニングしていかなければならない課題だということも分かりました。

 

息子も、いよいよ『式を書くことの必要性』について肌で感じ始めたようです。あとは実践するのみです。

 

条件整理

表や線分図を書いて与えられた条件を整理する

   ↓

式を書く

整理した条件から式を組み立てる

   ↓

組立てた式の検証

矛盾のない過程を経て、解答を導く

   ↓

成功体験

自力で正解を導けた時の満足感を味わう

   ↓

再現性

次の問題も同じようにやっていく

 

来年度以降、高学年の算数に対する『算数をものにする』ための必要十分条件として、上記にお示しする思考(施行)が必要だと考えていました。

 

今回の星一徹先生の教示にて、私の中では限りなく確信に近づけたと思っています。

これにより、我が手を離れて自走することすら可能かと。。

暫くは息子の対応を見守っていきたいと思います。

 

 

今回、私自身としても考えさせられたのは、中学受験に向けて、いかに条件を整理して、受験までのプロセスを組み立て、日常の問題を解決していくか。

中学受験を志す子を持つ我々親にも、同様に課せられた試練だと考えます。

 我が子のため、この試練を乗り越えていかなければならないと改めて思った次第です。

 

 

皆様のご家庭では、どのようにしてわが子に式を書かせておられますか?

 

 

さて、今週は大規模臨床試験の事後解析から、SGLT2阻害薬における心血管および腎転帰とベースラインのHbA1cとの関連についての論文を読んでもらおうかと思います。

 

心血管と腎臓アウトカムについて述べられたものですが、小学3年生には少々重いので、今回は腎転帰に焦点をあてて読んでもらおうと思います。

 

さぁ息子よ、Abstractしっかり読んでいきましょう!

 

 

より理解を深めるため、そして表(Table)や図(Figure)の重要性を知ってもらうため、図表の解説をしてみました。

 

下記の表(一番下段)から、ベースラインのHbA1cが1%上がると腎複合アウトカム(eGFR>40%低下かつeGFR<60ml/min/1.73m2、末期腎不全、腎死亡)のリスクは17%(1.17の17の部分です)増加することが分かります。

血糖コントロールが悪くなると、腎転帰のリスクは増悪することに加え、プラセボと比し、SGLT2阻害薬はベースラインのHbA1c

の値にかかわらず、腎転帰のリスクを軽減する結果となりました。

 

ハザード比(HR)について.、その値が意味することを少しでも理解してくれたらいいのですが。。。

10年後、この3次スプライン曲線の意味が分かってくれたらいいなぁ~。

頑張れ、未来のお医者さん!

 

 

<追記>

現在、ぽっちゃり体系の息子。

ぽっちゃり解消のための主な運動は『水泳』と『サイクリング』です。

それぞれ週一回のトレーニングに励んでいます。

 

息子自身は野球はしておりません。

しかし、いつの間にか西武ライオンズの大ファンになっていました。

おそらくそのきっかけは『ファミスタ』だと思われます。

先日も西武ライオンズ(息子) vs ソフトバンク(私)の対戦をしました。

結果は21-20で西武(息子)の勝利でした。

中村に4本のホームランを打ち込まれました。

現在の西武(ファミスタ)にはホームラン20本以上のスラッガーが4人もいます。

息子は得意げに各打者や投手の長所を説明してくれます。

本当に好きなのですね。

 

私も小学生時分、巨人の大ファンでした。

篠塚、原、クロマティ、吉村そして中畑。

なんと贅沢な打線ではないでしょうか。

篠塚の流し打ちはまさに芸術でしたね。

また江川、槇原、香取、角と投手陣も揃っていました。

その後斎藤、桑田らが頭角を現します!

一方、日本シリーズで対戦した西武も秋山、清原、デストラーデ、石毛と超強力打線に加え、東尾、工藤、郭 泰源の投手陣も際立っており、憎たらしいまでの強さを誇っていました。

あの時の日本シリーズは、手に汗握るスリリングな試合だったと記憶しております。本当に面白かった。

西武は私の中では最強のライバルでした。

当たり前ですが、息子は当時の西武を知りません。

出来ることなれば、息子が応援している現在の西武と私がかつて応援していた巨人とでファミスタ対戦が出来ればいいなぁと思う今日この頃です。

 

さらに時間という縛りを超えて、実際に当時の巨人と今の西武が戦ったら、一体どうなるのでしょうか?

想像するだけでもワクワクしますね!

 

 

でもファミスタ、あまりやり過ぎると。。。

怒り狂った聖帝様が出てきますので、十分気を付けたいと思います。

 

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

また1週間、頑張っていきましょう!