心臓の鼓動で、目が覚めた。
手首が痺れるほどに痛かった。
ふと手を見ると、手を組んで何かを強く願っていたのか、手の甲の関節がやけに赤かった。
指がジワジワする。
枕はひんやり冷たく、眠っている間に涙を流したようだった。
そういえば、涙って左目からしか流れない。
なにも考えたくなくて、脈絡のないことを思い浮かべていた。
現実?リアル?夢?嘘?デパ地下?田舎?住之江?京阪?たくさんの貨物、中国のサラダ、歯軋り、自転車、知らないおじいちゃん、孫、車、家族、空、くも、コンクリート、救急車、下水道、お葬式、公衆トイレ、涙、殺人鬼、ママパパ、犬、舐める、一重、和室、タンス、洗濯物、ゾゾタウン、めぞん一刻、常磐貴子、ヘルシンキラムダクラブ、御意、地下鉄、アウディ、りんご、アメリカの砂、乾燥したカレー、東京、イオン、話を聞くだけのロボット、誕生日、待合せ、ストーリー、テレビサイズの猫、重い瞼、昔の絵、インドのラーメン、アラーム
現実?リアル?嘘?夢?
どんどん記憶が溶けていく
なんでこんな辛いの
なんで
そうか
夢の中で、人を殺したんだった