よく、「欲にはキリが無い」と言います。

 

たしかにそのとおりですよね。

改めてこの欲という代物に視点を当ててみると、これがまたクセ者で、人間は野生動物などと比べれば、その種類の多さという点では群を抜いているかもしれません。

 

一つ例を挙げれば、お金のこと、仕事のこと、娯楽、結婚、スポーツ、暮らし、などなど。

これらには、ものすごい勢いの欲が潜んでいそうですよ。そして、手に入らないことが自ら分かっていたとしても追い求めたいの不思議、これもある気がします。

 

偶然というか、運良く「目的地」が手に入った。でも、時間の経過とともに、また別の目的地が光り輝いて見えてきた。

これが、欲のクセ者である所以なんだと思います。求めるがままにしていたら、ほんとうに欲という代物はキリがありませんね。

 

ということは、欲にはまずスタートラインが誰にでもあって、めでたく目的地へ到達したとしても、その目的地がまた新たなスタート地点になっている。おそらく、そうゆうことなんでしょう。

 

他では、食欲という欲を例にとってみます。

食べ物を食べ、消化されれば、お腹が空き、また食べる。何年が経とうが、生きている限りは

この同じことの繰り返しが延々と続きます。まさに、野生の動物の欲そのものです。

ただ、動物の食欲のほうが、人間よりも我慢強さとキリの良さを感じますけれどね。

 

いずれにしても、このキリが無いということは、まだまだ生きたいという現れなのかも

しれません。

 

そして、欲と同時に、そのブレーキペダルを誰でも常に抱えていて、そのペダルを踏むべき

タイミング、踏む力の強弱使い分けが欲には人それぞれで試されるということだと思います。