毎日水平線が見える、小さなお部屋を借りました

 

 

社会人になりたての、初めて自分で家を借りた時には

電車も3路線使用でき、どの駅からも徒歩5分、

コンビニも徒歩30秒の超都心のマンションを選びました。

ビルに囲まれたそのお部屋は日当たりはほぼない、8階。

家賃は約10万円、今はもっと上がっているかもしれません。

 

その時のワタシは、家は寝るためだけの場所だと思っていたし、

実際1日家で過ごすことなんてほとんどなかったので

いつでもどこでも遊びに行きやすくて、

お腹が減ったらすぐに起きたままの姿でコンビニに行けて

特に不満はなにもなかったんです。

 

でも段々と、その家で休んでも休んでも

なぜだか疲れが取れないことに気がつきました。

枕を変えたり、アロマを焚いたり、

リラックスをする努力をしたけれど、改善されず。

周りの騒音ばかり気になってしまう。

 

思い切って環境を変えてみようと、

海の見える素敵なホテルに泊まってみました。

といっても、幕張のアパホテルなんですが(笑)

 

あんまり期待せずに、アウトレットでお買い物して、

APAの良いベッドでだらだらしちゃお〜と軽い気持ちだったのですが。

 

それはそれは眺望が良く、朝日も夕焼けも美しく、

もちろん日当たりもよく、なにより1日中広い海が見渡せるお部屋でした。

大浴場のおかげもあるかもしれませんが、たった1日で

びっくりするほど心も身体も癒されたんです。

 

▼幕張APAからの景色

 

▼豊洲のホテルからの景色

 

 

それから、疲れたら眺望の良い場所へ自然と出かけるようになりました。

たくさん旅行にでかけたけれど、わたしは森の中よりも、日当たりの良い

海や湖の近くでリラックスすることが合っているな、と気がつきました。

 

東京の家も暗闇の便利な部屋から引っ越して、

都心であるのには変わらないけれど、

駅から徒歩15分であるものの日当たりのすこぶる良い家に引っ越しました。

満員電車も嫌すぎたので、徒歩で通勤できる職場に転職しました(笑)

 

▼東京の家からの景色

 

▼麻布台ヒルズのクリスマスマーケット

 

疲れたら旅に出かけて、癒され、平日はがむしゃらに働き、

外食をしまくって美味しいものを食べすぎつつ、

バランスの取れた生活をしていたのですが、コロナで生活は一変しました。

 

あの数年間は記憶がないくらい忙殺され、不安でいっぱいの毎日でした。

本当に辛かった、家族も友達も、誰も思いやることができないくらい疲れた。

 

それでも数年頑張って、国のため、誰か知らない他人のために働いて、

疲れ果てて外に出るのが嫌になったので、正社員を辞めて、

ゆるゆるアルバイトをしながら、無理矢理1ヶ月に1回、

どこか遠くに旅に出る生活を始めました。

 

北海道から沖縄まで、たくさんの場所で綺麗な景色を見て、

美味しいものを食べて、優しい人に触れて、段々と元気になって来たころ、

ご縁があって、在宅ワークの仕事に着くことができました。

 

▼北海道の支笏湖

▼下関

▼角島

▼伊豆

▼新島


▼沖縄本島/運天森園地展望台から古宇利大橋

 

1年間、東京は港区の自宅で缶詰状態で業務を遂行していました。

日当たりが良いのでカーテンを開けて仕事を始めて朝は爽やかでも、

気がつけば外は真っ暗、外食するにも

タワーマンションが建ち過ぎて人が多くなり、

ファミレスすら入れず、スーパーに行っても食材が高すぎる。

在宅ワークと思って完全になめていました。世の中甘くなかった。

だんだんと、生き方について考える時間が増えました。

そのことについてはまたいつか、綴ろうと思います。

 

いろいろと考える中で、「海の眺められる家で暮らしたいな」と

ずっと前から考えていた想いが日に日に強くなっていきました。

ふと、憧れの離島の物件情報をブックマークしていたことを思い出し、

1年以上ぶりに開いてみました、やっぱり空き情報はなく。

そんな夢のような暮らしはできるわけないよね、と思っていました。

 

でも諦められなくて、その環境に自分を置きたくて、

毎日朝から不動産屋さんのHPと睨めっこ、リロードしまくり。

ある日1番住みたいと思っていたアパートに空きがありました。

公開されて5分も経たないくらいでメールしましたが、先約がいると。

石垣島の物件を契約するまでの苦労についても、いつか綴ります。

 

そんなこんなで、ご縁があって、多少謎の金額を請求されつつも

今のおうちに、なんとかたどり着いたわけです。感謝です。

 

何はともあれ、不動産屋さんにも心配されるほど周囲に何もない集落で

中心街からも遠く、車も持っていないので不便ではあるものの、

わたしはこの集落と、このお部屋からの景色が大好きです。

 

▼部屋からの景色

 

 

 

毎日海の色が違うし、鳥の声と波の音しかしない。

ベッドの質が悪くても、毎日リラックス。

もっともっと早く勇気を出して行動したらよかった。

 

とはいえ、大都会東京は港区での贅沢で自由で楽しい暮らし、

これまでの経験があったからこそ、今の環境がどれだけ豊かで

自分にとって幸せなことか理解と実感ができるんだろうな。

 

想定外にとても長くなってしまったけれど、

ワタシは今の暮らし、この島がとっても大好き!

 

以上!