落書きの競馬新聞 枠ばかり見てる俺

超高層ビルの下のダート
届かない馬を見てる

やり場のない気持ちの扉破りたい

会社の中 煙草をふかして見つかれば給与もない

しゃがんでかたまり 背を向けながら

競馬のひとつも解りあえない大人達を睨む

そして仲間達は今夜買い目の計画を立てる

とにかくもう会社や家には帰りたくない

自分の存在が何なのかさえ解らず震えている

40の夜



当たった馬券で走り出す
行き先は立会川(大井競馬場の京浜急行駅)

暗い夜の帳りの中へ

誰にも縛られたくないと
逃げ込んだトゥインクルに
自由になれた気がした
40の夜




冷たい世間 冷えた財布
馬恋しくて

無理矢理な龍馬の銅像の横を
サヨナラつぶやき走り抜ける

闇の中 ポツンと光る 自動券売機

100円玉で買える温もり
熱い万馬券握りしめ

レースの結末も解らないけれど
あの馬と俺は将来 交流G1夢に見てる

大人達は競馬を辞めろ辞めろと言うが 俺は嫌なのさ

退屈な授業が俺達の全てだというならば

なんてちっぽけで なんて意味のない なんて無力な
20の夜



当たった馬券で走り出す
行き先は立会川

暗い夜の帳りの中へ

覚えたての3連複流し
軸馬を見つめながら

自由を求め続けた
20の夜



当たった馬券で走り出す
行き先は立会川
暗い夜の帳りの中へ

誰にも縛られたくないと
逃げ込んだトゥインクルに
自由になれた気がした
40の夜