タイトルで某ローマの大英雄をまねようとしておおすべりした雰囲気がある。が、まあそれは良い。なんと大学入試で合格してしまったのである。タイトルやこの”しまった”で察してくれた方がいれば嬉しいが、つまるところ入試があっけからんとする間に終わってしまったということだ。

 

まあこの時期に合格が決まったということからそれなりに受験産業にかかわりのある方であればお分かりいただけると思うが、この受かった大学というのが世間一般には羨まれるような大学であり、その入学試験といえば並外れた努力を要すると思われている大学なのである。

 

ところが私といえば受験直前は体たらくを極め、過去問はすべての教科で5年以上解いておらず、国語に至っては過去問0年どころかこの1年一切勉強をしていない。かといってそれでも確実に受かるほどの実力を備えていたのだとかそういうわけでもない。そのうえ本番では得意科目であった数学でおおこけしており、正直落ちたなと思っていたし、むしろ自由気ままに羽を伸ばせる自宅浪人生活を楽しみにすらしていた。で、それでも、合格してしまうのだ。

 

やれなかなか残酷なものである。私の合格した大学にはどうしても行きたいと身を粉にして努力するものがおそらく(知りうる限りでも)それなりにいる。だが、そのような志にどうやら女神は必ずしも微笑んでくれない。代わりに私のような志望動機はノリで勉強もそんなに頑張らないような輩に微笑んでくれるようだ。

 

さて上の話は個人のレベルで見た話である。しかし集団という枠で見たらどうだろうか。一個人の悲嘆がただの事象として扱われる世界である。私のような事例もおそらくほかにいるだろう。努力が報われた人もいるし、そうでない人もいる。つまり様々だ。なので社会の1ピースである私に起こったこともただの一事例しかない。だからまあ結局のところ自分の合格には何とも思ってない。嬉しいとか幸せだとかそんな感情は一切なかった。運がよかったとか、もう少し頑張れたとかそんなこともあんまり感じていない。結果が出たからちょっとだけ安堵はあったけど。(笑)ただただ前期合格、後期合格、浪人とさまざまあった可能性が一つに収束しただけだ。

 

 

 

 

 

 

(追伸)エモくね?