白石駅へ歩きます。 | 黎蕣園

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おこんばんは。小さなドールとの暮らしの記録、『れいしゅんえん』です。

 おこんにつら。本日は白石(しろいし)城より東側へと歩いて参ります。

 

 

 城郭を見上げる歴史探訪ミュージアムでは、マンホールカードを配布中です。すぐそばに実物が設置されておりますので、訪れた際は足元を御覧下さい。

 

 

 天守閣に続いて資料室を見学し、理解を深めた所で再度食堂へ戻り、枡パフェを頂きます。体はすっかり冷え切っておりますけれども、背筋を伸ばして味わいましょう。

 すっきりとした味わいのほうじ茶ソフト、きな粉のわらび餅、黒蜜、餡子、前立てを模したオリジナルクッキーが収まった特製枡は持ち帰りできます。枡を単品で購入するよりも遙かにお得。バニラソフトと抹茶ソースの組み合わせもあるのですが、まつりシーズン限定なのかも。

 

 

 市役所前を通りまして、600メートル先の駅を目指します。

 

 

 さて、途中に壽丸(すまる)屋敷と申します、比較的新しい名所がございます。こちらは近郷で一番という豪商の店舗と住居、蔵より成る明治から大正期の建築です。

 1999年に当時の所有者が取り壊しを検討したそうですけれども、市に寄贈されることとなり、2003年より公開が始まりました。観覧自由、無料です。

 

 

 玄関の隣に見える応接室が大変印象的でした。この一角のみ完全に洋風の設えです。

 

 

 こんな感じ。本稿はこの辺りをお目に掛けんがために書かれました。

 

 

 こちらが内部。上品で温かみのある美しさに心を打たれます。8畳の空間ではハンドメイドのアクセサリーを展示販売していました。

 

 

 書院の縁側。床板や味のある古いガラス、何もかもが美しく、見飽きることがありません。

 

 

 座敷などのスペースを利用して様々なイベントを催しています。この日は奥の土蔵にて『白石和紙明かり展』なる幻想的な催しを見ることができました。

 この紙は第二次世界大戦において降伏文書にも採用されたという、世界に冠たる高品質の工芸品です。現在では県民栄誉賞の用紙などにも使われておりますが、生産に携わるかたは極めて少なくなっているとのことです。

 

 

 東北本線の白石駅。新幹線が通る白石蔵王駅は1.4キロ先に建っています。

 

 

 駅前交番も城下町の趣きを漂わせています。因みにパフェ画像の前立て見本写真で小十郎に扮しておられるのはミュージアムの館長を務めるかたで、元警察官だそうです。

 『空から日本を見てみようplus』では鎧から小道具に至るまで自費で購入した(「小遣いが不足している場合は、妻に買って頂いています」)という熱いエピソードを披露して下さいました。

 

 

 凜々しい館長のお写真は、すぐそばの小十郎ミュージアムの一番いい場所(正面奥)に掲げられています。ここはごく小さな建物ですが、ミュージアムショップの出張所的な雰囲気で、主に小十郎色の強いお土産を扱っておりました。バスの待合所としても利用されています。

 寒さに負けずパフェを食した話を担当のかたに致しますと、理想のほうじ茶ソフト(小十郎カラーは茶色)の味わいを追求した話や、頑張ってオーブンを導入して前立てクッキーを作った話、キツネ村のあれこれや『戦国BASARA』の話など、いろいろ伺って楽しい時間を過ごしました。

 

 

 駅前に停車しているBASARA仕様のバスを駐車場から撮影しておりますと、親切な運転手のかたより反対側(同柄)へ来て撮るよう声を掛けられました。乗降用に開いていた扉をわざわざ閉めて頂きまして恐縮です。白石の皆さん、厚いおもてなしを有難うございます。

 というわけで次回は別なテーマを挟みますが、もう1回分、白石特集を記すことに致します。それではまた次回お目に掛かりましょう。