日テレNEWS24『アプレジェンヌ〜日テレ大劇場へようこそ』元宙組トップ娘役、野々すみ花様編を視聴しました素晴らしい人選退団10周年だそうですが、肩の力が抜けたとても素敵な大人の女性になられていました。透明感も保持している上、愛嬌まであるなんて…やはり無敵
安藤アナとは奥様(花里まな様。すみ花様と同期の91期生)を通して交流があるとのことで、冒頭では結婚式余興やBBQの写真が紹介されました
まずはトークテーマ、娘役について
テレビ中継で花總まり様の階段降りを見たのがきっかけで宝塚の舞台に立ちたいと思ったそうです。
娘役と言えばのアクセサリーについて。特にお気に入りで手元に残している何点かをスタジオに持参していました。不器用で周りに助けられながら何とかやってきたそうで、アクセサリーにカメラが寄ろうとするのを「恥ずかしい」と断固拒否している姿が天使『仮面のロマネスク』のネックレスとイヤリング、『誰がために鐘は鳴る』でショートヘアの時に付けていた髪飾りが紹介されていました
そこから、ゆひすみファンにはよく知られている(そして何度聞いても嬉しい)『誰がため〜』断髪事件についてのお話に。
ヒロインのマリアは戦争で髪を刈られてしまった役。相手役の大空祐飛様と相談し、鬘ではなく地毛で演じる(=短髪にする)方がいいのでは…というお話になったそうですが、宝塚の娘役にとって髪を結えなくなるというのは一大事演出の先生からも(木村先生ですよね)「お願いだから髪の毛は切らないでくれ、責任は持てないから(すみ花様による声真似。ガラガラ声)」と言われており、気持ちが揺らいでしまったのだとか
相手役の大空様に「じゃあ好きにすれば」と突き放されてしまった時に初めて、頂いた役に全身全霊で取り組む、自分にはそれしか出来ないしそれこそが自分の取り柄なのではと思い、決心して髪を切りに行ったと。髪を切ったら、こうでなければという先入観から解き放たれて息がしやすくなり、自分らしさ、自分に何ができるのかをスムーズに考えられるようになったそうです
一時は突き放した大空様ですが、美容院に駆け付けてカットの瞬間を見届けてくれた、というエピソード、何度聞いても幸せな気持ちになります今もお二人のサヨナラ対談でこの話が出てくる宝塚グラフを持っています中島アナの「お2人が鼻をスリスリするシーンが好き」という意見には120%同意します
キーワード2つ目、役作りについて。コメント出演した宙組時代の後輩愛月ひかる様は、すみ花様は尊敬する役者さんだと言い、自身が娘役からアドバイスを求められた時には「野々さんのお芝居を見て勉強したらいいんじゃない」と言ったりするそうです
子役の多かった下級生時代には宝塚市内にある幼稚園の園庭を覗きに行き『ファントム』の子エリック役の時には武庫川で川面を見つめて練習妊婦役も多かった(通算7-9人孕った)ため、妊娠出産辞典を読み込み、産婦人科の待合の隅っこで妊婦観察(許可を得て)していたというすみ花様頭で考えることは得意でなく、見た時の印象、身体で感じた感覚等を取り入れながら試行錯誤していたと“宝塚の北島マヤ”と呼ばれていた所以ですね…
中でも思い出に残っているのは大空様との出会いの作品でもあった『銀ちゃんの恋』の小夏役魂がマッチした、という言葉に深く頷いてしまいました。「その大空さんからお手紙が…」と言われ、口をパクパクし汗を吹き出させるすみか様が、可愛いの極み乙女でしたそしてこのお手紙に泣かされてしまいました
「もう可愛くて可愛くてしょうがなかった」
「奇跡のような縁」
「信頼しすぎて大事にしすぎて、思いを全部ぶつけてしまったけど、毎公演を舞台人としてヒリヒリと新鮮に過ごしたかったという気持ちは今も変わらないです」
すみ花様がすぐに反応していたのが「ヒリヒリと新鮮に」の部分最初で最後の観劇かもしれないお客様に、最高のものを届けたいという大空様に、相手役として全神経を集中させて向き合ってきた、人生の中で1番深く関わった人、と言っていました
卒業後も色々挑戦する時、大空様ならどう思うか、褒めてもらいたいという気持ちは心のどこかにあり、“いつもどこかにゆうひさん”“ゆうひさんに恥じない自分でいようと思う”と真剣に話す姿に、トップコンビの絆の強さを感じ感動に打ち震えながらすみ花様、よく普通の(スペシャルな方なのでしょうが)男性と結婚できたな…と考えてしまいましたお手紙は死ぬ時一緒に持っていきたいそうです
その後、退団後のお話へ。
日テレの番組でTBSの『世界ふしぎ発見!』のタイトルをコールすることはできず、ミステリーハンター(歴8年!早い!)のことをミステリーをハントするお仕事、と呼んでいたのには笑いましたどんなことでも、一つの物事に真剣に向き合って全力でやる、すみ花様スタイルで真正面から挑んでいる様子がカッコよかったです
舞台に立ちたい思いは…と問われ、食い気味に「あります」とお答えでしたが、舞台は24時間集中の姿勢でやってきたので、2歳の男の子のママである今は難しいと。両立が可能になったらまた挑戦したいそうです。待ってます
現在は、春風弥里様と立ち上げたスムージー販売の事業に力を注いでいるそうです有機野菜作りをする農家のお嬢さんとして生まれ育ったすみ花様は、早くに亡くなったお父様の遺志を継ぎたいという思いもあるようです
ものづくりの現場では、農家に突撃して門前払いを食わされたり、苦しいことも多くあるそうですが、春風&野々というタッグ、倒れても何度でも立ち上がりそう今後は“農業・食”“宝塚”“目に見えないものを繋ぐこと”をテーマにしたいというようなお話もあり、スムージー(高級)には手が出せない小市民も参加できる何かに繋がってくれたらいいなぁと色々妄想が広がりました
宝塚での学びで生きていることは、“清く正しく美しくそして朗らかに”、今もずっとその本当の意味を探し続けている、追い求めていきたいとパワーに満ちた言葉で締め括っていました
いつもびっくり箱のように驚かせてくれるすみ花様から、今後も目が離せないなと思いました『ののがたり』(すみ花様のブログ)、いつも楽しみに拝見しています。これからも、すみ花様がときめくものにどんどんチャレンジしていってください