端折りの芸術 | 朝永皓乙の耳に残るは君の声

端折りの芸術

子供のころ、布団を仕舞うのに、端を見せてはいけないと言われました。
折り目の山を手前にしろってことなんですが。

座敷に上がる時は、前向きに靴を脱いで、土間を上がってから振り返って屈み、踵を揃えて玄関の端から並べるとか。

着物の袖から指先以外出さない(手の甲を見せないとか)とか。

物を取る時は指先を揃えるとか、対の手で袂を押さえるとか。
爪は短く切り揃えるとか。
椅子の座面は触らないとか、男の人の前で裾や襟は見せないように直すとか。
歩く時は前の身頃に片手を添えてとか。

前髪は目に掛からないようにとか。
着物の時は膝の内側を合わせるように、膝から下で外側に弧を描くように、足音を立てずにすり足で歩くとか。

猫背禁止だったので、時々背中を伸ばしたり椅子に座ると、袋帯を締められてるような錯覚に陥ります。


意外と子供の記憶って覚えてるものです。

御祖母様の躾
別に何かを特別にしていた訳では全くないんですけどね。

ただし、躾られても、本人がそれで更正しているかと言うとまた別問題です←
大股で闊歩してしまう現代っ子です。やれやれ。

ロックダンスとか殺陣とか日舞とか。

どうして、あんなにキチッと指先まで神経届けて動きを留められるんだろう?

ロッキングは反動あるんで止まる訳じゃないんですけどね。

剣道とかピタッと切っ先止めるでしょ?


凄いなぁ。

着付けもね、キチッと端を折らないと不恰好なの。

やっぱり止めるところは止められるようになりたい。


主に語尾←



*ゆきと*