翔平君、今日ははっきり言うわ。162試合のうち100試合は捨てても構わないわ。いえいえ、試合数より約800打席のうち740打席は何もしなくていいわ。その代わりに残りの60打席すべてをホームランにしてくれる?いつ、どの試合でかはあなたに任せるわ。例えばシーズンが始まってすぐに連続して60本のホームランを打ったなら、次の打席からはなにもしないで帰ってくればいいの、すべて。それで私たちは納得するの、いえ、それが最高の望みなのよ。あなたが内野に転がるボールと競争して一塁ベースを駆け抜ける姿や、滑り込んで破けたユニフォームを気遣う仕草はかっこいいと思うし悪くはないわ。でもそれじゃないの、本当に望むことは。あなたにはゆっくりとホームベースを駆け抜ける姿が一番似合うと思うし見たいシーンなの。エラーがらみの内野安打はいらないし、ましてやバントヒットでガッツポーズする姿なんて見たくもないの。たった60回だけでいいの、ホームベースを踏むのは、しかもゆっくりと。打率なんて気にしなくていいわ、7分5厘で十分。それにあなたは守備はしなくていいでしょ、指名打者なんだから。だから土が付くことも汗をかくことも破れることもないわね。60回だけバットを振るだけでいいんだから。それだと2枚のユニフォームで一年を過ごせるわね、ホームとビジター用の。最高のエコじゃない。こんなSDG’sを実践できる野球選手はメジャーからリトルリーグを見渡しても誰一人として見つけられないでしょうね。それどころか全スポーツに広げてもあなたに敵う者などいないでしょうね。ビーチバレーの選手さえ引っ込むわ。それを考えたら打率や盗塁数やヒット数なんてちっぽけなものに思えてくるわ。一年でたった60回のスウィングで1000億円稼ぐ男、グランドを全力疾走したことがないメジャーリーガー、たった2枚のユニフォームで一年を暮らすMVP受賞者。それが大谷翔平。それで大谷ファン、ドジャースファン、もっと言えば野球ファン、いやスポーツファン、いや単なるワイドショーファン、野次馬、すべての人々が拍手喝采するでしょうね。それこそが唯一無二のスーパースターになるに違いありません‼そんな夢をかなえてくれるのは、70億人のなかであなたしかいないんだから。