「ろれつが回らない」の語源
平安時代前期、聖応大師良忍上人が建立した、天台声明の音律の根源の地です。
来迎院は、律川(りっせん)と呂川(りょせん)という2つの川に挟まれている。これは声明の「呂旋法」、「律旋法」に由来しているという。
声明において呂と律の使い分けができないことを「呂律が回らない」といい、転じて舌がまわらずうまく喋れないことを「ろれつが回らない」と表現するようになったらしい。
来迎院(らいごういん)
宗旨;天台宗
本尊;薬師如来
現在の建物は天文年間(1532年-1555年)に再建されたものである。
伝教大師度縁案並僧綱牒(デンギョウダイシ ドエンアン ナラビニ ソウゴウチョウ)(国宝)
最澄(伝教大師)の得度や受戒に関わる文書類3点を一巻とした伝記資料として貴重。
本堂
藤原時代の薬師、阿弥陀、釈迦三如来坐像(重文)が安置されている。ほっこりするお顔立ちだ
石造三重塔(良忍の墓とされる)
2017.04 京都府京都市左京区大原来迎院町537