幻想と現実の水辺


波打ち際は、激しくまた


境目を曖昧にして


向こう側へ吸い込みながら


現実へ押しやる



足元はいつか沈み


遠くまで来たような


錯覚を与える



そこはまだ


何も動いてはいない


幻想が現実を


侵食しているだけで



全ては曖昧に


その境目は合間にして


現実へと追いやっていく


水辺で戯れている姿



その揺めきや


煌めきは


そのシルエットや影は


一つ一つ美しい



それが、現象であると


思えば


いつまでもそこに浸ること


ができる



私もまた、現象なのだと


捉えることと


全ては私なのだと捉えることは


同義である。


その現象が美しいのは


私が美しいと思うからだ