正直、大切な人を亡くしたら、楽しかったことを思い出して、それを懐かしんで微笑むものだと思っていた。
でも現実はそんな生易しいものじゃなかった。
ドラマや映画や漫画とは全然違う。
懐かしんで、夫に話しかけたいと思うのに、
実際には懐かしむどころか苦しくて仕方ない。
しかもこの苦しさは終わりが決まっていない。
苦しいからどこにも行けない。
どこに行っても夫との思い出があり、外に出ると八方塞がりの心境。
生活していかないといけないので、外に出て仕事には行くけど、
私の行動範囲は最小限になってしまった。
特に、今年になってよく行っていた喫茶店には近づくこともできない。
でもいつか、いつも座っていた席に行って、
夫がよく飲んでいたクリームソーダを注文しよう。
そう思っていたのに、夫が亡くなった7月28日に閉店したと聞いた。
夫と一緒に消えてしまっていた・・・
こういう時は、
心を無にする。
何も考えない。
平常心。平常心。
私は大丈夫。私は大丈夫・・・