2024年7月26日(金)

朝起きると、夫がトイレの場所が分からくてなってしまったようで、ベランダに出ようとしていた。肝性脳症が脳裏をよぎった。

朝からドクターに来ていただいて、私はたまらずドクターに

「もう、モルヒネみたいな薬でラクにさせてあげることはできないですか?」

と涙ながらに聞いたら、それは癌患者にしかできないと言われた。

 

「でも睡眠を促す薬を処方することはできます。その代わり、呼吸も抑制してしまう可能性がありますが、それでも良いですか?」

と言われ、私は最後の手段として処方していただくことにした。

 

夫は両親が他界しており、京都に姉が一人いて、

「お義姉さんに会わなくていいの?」って今日まで何回か聞いたけど、いつも拒否されて、でも説得してやっと夫が「呼んでもいい」と言ってくれた。

お義姉さんは、今日の用事はすべてキャンセルして駆けつけてくれました。

 

夫がお義姉さんを見た途端に

「ごめんな~ごめんな~。こんな体になって心配かけてごめん。」と謝った。

きっと、こんな元気じゃない自分を見せたくなかったんだろうな。

ずっと会いたかったくせに・・・

お義姉さんも「病気なんだから謝ることじゃないよ。大丈夫!大丈夫!」って言うので精いっぱいだった。

 

夫には前妻との間に娘が2人いて、もう10年以上は音信不通。

私も一回しか会ったことがない。

夫は呼ばなくていいと言ったけど、でも今呼ばないと絶対に後悔すると思い、夕方にドキドキしながら電話をしたら、明日の昼頃、二人とも来てくれることになった。

 

すごくしんどそうで睡眠薬を早く飲ませてあげたいけど、娘さんたちに会うまでは・・と思い、

「あともう1日の辛抱だから、もう少しだけ頑張って。明日の午後にはこの薬を飲んでゆっくり寝ようね。」

と私は涙を流しながら夫に言いました。

 

看護師さんが前に、夫のしんどさは「私たちが想像もつかないほどのしんどさ」と言っていたので、もう夫は十分頑張った。私のためにすごい頑張ってくれたんだよね?もう楽にしてあげたい。

お義姉さんも睡眠薬のタイミングは私に任せると言ってくださったので、明日の午後、飲ませようと決断したのでした。

 

この夜、夫は夜中の3時半まで起きていたのですが、この夜中の出来事が後々、私をものすごく苦しめて何日も涙し、いまだにフラッシュバックで苦しくなるので、また気持ちが落ち着いたら書こうと思います。