病院で「今のうちに会いたい人がいたら、会っておいてください。」と言われたとき、夫には長生きしてほしい、まだまだ夫は大丈夫だと思いながらも、一方で私は夫に残酷なことを確認していました。
夫は両親とも他界しているのですが、
「遺影はお義父さんと同じがいいか、それともお義母さんに合わせた方がいいか?」
「葬式はどんなふうにしてほしいか」
「お義母さんのときのようにお花いっぱいに囲まれたいか」
「今のうちにエンディングノートを書いてほしい」
「写真(遺影用)を撮らせてほしい」
「棺に入れてほしいものはあるか」
などなど・・・
まだまだ夫は生きると思いながらも、死別後のことを夫に直接確認していたのです。
「質素でいい。なんでもいい。全てマリコが決めたらいい」
という回答でした。
買ってきたエンディングノートも全く見ようとせずで、せめてお義姉さんには何か文章で遺してあげてほしいとお願いした。
冗談めかして「私にもね」と言うと、
「お前は俺のことを何でも分かってるから必要ない」とペンを置きました。
うん。そうだね。私もあなたのことは何でも分かってると自負してるよ。
あのときは辛い回答をさせてごめんね。