父の三回忌法要が終わった頃から母が父の遺品を整理し始めました。

最初は父の持ち物を整理していましたが、そのうち我が家の全体的な断捨離になりました。

ある程度片付けとして満足してきたのでしょうね。

矛先が私に及んできました。

我が家は子供部屋は１つで弟と使っていましたが、弟が独立してからは私が独占使用しています。

押し入れからなにから私のもの満載です。

大量の本と大量のサッカーグッズです。

こんなにユニフォームやらTシャツやらたくさんあってどうするの。

いい加減処分しなさい。

母の言うこともわかります。

子供部屋以外はかなり片付いてすっきりしているのに子供部屋だけ物があふれていますから。

でもサッカーグッズの中には30年近く共に応援してきた友人の形見分けもあったりするので

私の中でそう簡単に断捨離できない、というか、持っていたいのです。

そう素直に母に話し、私の物は私が責任もって片付けるからと言いますが

いるものといらないものを分けてくれれば私が片付けるのに

とブツブツ言います。

わかります。気持ちはわかります。でもね、の繰り返し

母に限らず我が家の人たちは頭に血が上るとどうにもならないので

片付けを装い天袋の物を出してみました。

あ、コレ、あれだぁ。こんなところにあったんだ。懐かしいな。

こんな感じなので、片付けとは程遠い想い出に浸る時間になってしまいます

八王子に引っ越してくる前に住んでいた町名の入った浴衣もありました。

祖母が作ったそうですが、そもそも町名入りの布なんて、どうやって入手するのでしょうね。

お祭りの前とかに町内会で配るのかしら。

こんなのも出てきました。

もう20年以上前に韓国で韓紙を買い、大抵使ったのですが訓民正音が印刷されている韓紙は使えなかったのです。

できるだけ折り目をつけたくなくて手荷物で必死に持ち帰った記憶が蘇ります。

コレは捨てたくないなぁ

でも使わないんでしょ

そうだけど、コレは、うん。取っておきたい。

そんなだから片付かないのよ

わかってるってー

母の堂々巡りにつきあうのに疲れてくると

ちょっと出かけてくる

と敵前逃亡していた父の気持ちがよくわかります。

それじゃ解決しないのですが、母の怒りがおさまるのを待つしかないのデスね。

結局、私も散歩してくると敵前逃亡してしまいました。

川沿いに曼珠沙華。

人のかかし、ならぬ、牛のかかし

ええ、ええ、近くに牧場があるのです。

まだまだ暑いけど、実りの秋なのねーと頭を垂れる稲穂を見ながら歩くと

私の背丈で撮った写真ではわかりにくいですが、獣害の形跡があります。

イノシシかなぁ。

友人が市役所に報告するために被害状況を写真に撮っていると同窓会で聞きましたが、こういうことなんですね。

小一時間散歩して帰宅すると、母の怒りはおさまっていました。

とはいえ、この先「片付けなさい」とたくさん戦うのでしょうね。

諦めてくれないかなー

母の断捨離余波