父を憎んでいたし、母を恨んでいた。



私のアンダーワールド。


父は父であることを放棄し、母は母であることから逃げた。

私達は衣、食、住という根本的な生活に守られていなかった時がある。と思う。



私は自立心が強く、家庭が完全に崩壊する頃には19歳になろうとしていたから、紆余曲折しながらも生きる術は自分で見つける事が出来たが、一番辛かったのは妹と弟の事だった。

家庭が荒むと子供は道を外す。
責任を果たせない両親を許せなかった。








私のアンダーワールドを少しずつ浄化しているのは息子。



守るものが出来て、初めて、自分に健康な身体を与えてくれた父と母に心から感謝した。

息子を愛して、初めて、私も父と母に愛されていたのだろうと心から思えた。





身体の奥底に沈めて、手つかずにいたザラザラの塊は、息子の笑顔に掻き消されて、今はもう、


ほとんどないように思う。