『伯母捨』の出端の事で、故・観世元伯氏を思い出しました。彼と地方公演の帰路での会話です。
「菊生先生の『伯母捨』は金春惣右衛門先生が出端で打たれましたよね?」
「そうだよ、観世太鼓は出端は無いの?」
「ありますが、打ったことが無くて、お聴きしたかったなあ」
「動画あるよ、ご覧になる?」
「いいんですか!」
と、父の『伯母捨』の動画を複製して差し上げました。 昭和30年生まれの私にとって、能の貴重な記録はカセットテープの音でした。今は映像の時代となり情報量が多くなり便利になりました。 映像は能役者の思いを感じ取れますが、臨場感を肌で感じるのは、やはり難しいです。 現場に居なければ、分からないモノってあります。 それって大事です。
「第108回 粟谷能の会」の『伯母捨』を是非、現場で生でご覧いただきたく、ご来場をお待ち申し上げております。

