能の演目は、伝書に記載されているもの着用しますが、柄や色などは演者の好みが許されます。
明日の喜多流自主公演にて勤める『西行桜』のシテの扮装も伝書通りですが、喜多流では烏帽子の色によって持つ中啓(扇)が変わります。
シテ 出雲康雅氏
シテ 浅見真州氏
 
黒色の黒風折烏帽子を被ると紅無の中啓となり、金風折烏帽子では紅入の中啓となります。
どちらを選ぶかは演者の自由です。
黒風烏帽子ならば枯れた墨絵の世界での老木の桜の精、金風折烏帽子ならば華やかなイメージの精となります。
明日の装束と中啓の写真を添付しましたので、ご覧になれば烏帽子の色はお判りになると思います。
 
能『西行桜』は、若者が勤めることはありませんので、私も馬齢を重ねたなあ・・・と微妙な思いでおります。
多分、これが初演で舞納めになると思いますので、お時間ございましたら、是非喜多能楽堂にお越し頂きたく、ご来場をお待ち申し上げております。
  
こちらに、ご連絡いただけましたら、チケットも良いお席も老木の精がご用意いたします。