
人前で演じる時、若かった時は恥ずかしい、と照れもあったが今は図々しくなったのか意外と平気だ。ただ心配事は昔も今も変わらない。
型(舞)の心配はしないが、謡は間違えないだろうか、と不安に怯えている。それがストレスとなることもある。ストレスには「善玉」と「悪玉」がある、これは持論。
能役者は人前に出るのだから、ストレスは付き物で覚悟しなければいけない。謡への不安、そのストレスは稽古量で対処出来るから「善玉ストレス」だ。

一方、人前で演じればいろいろと批評される。好評もあれば悪評もある。的を得ているものもあればハズレもある。それでもご注意、ご忠告と感謝し真摯に有難く受け入れようと努力するが・・・正直、落ち込む時もある。「悪玉ストレス」の発生だ。
ストレスの無い生活を送りたいが、なかなかそうはいかないのがこの世。「善玉」とうまく付き合い「悪玉」は遠のけるようにして・・・。とにかく「悪玉ストレス」は自分だけでなく、周りにも悪風を撒き散らすから要注意!と思っている。
文責 粟谷明生