だけども、本当は彼女と婚約やマイホームも建てても、いつも不安で一杯だった。
普通の男がいいと言われたら、相手の親から反対されたら、周りからどう思われるのか。
現実は遺伝子上の性別、男として職場にも理解してもらい、それを俺の周りには誰一人、気にする人はいなかった。
「咲矢は咲矢でしょ。男だから女だからで一緒にいるわけじゃない。」
みんなそう言ってくれていた。
戸籍だって変更手続きを踏むために主治医に相談をしていた。
でも、決心がつかなかった。
俺が30年生きてきた人生がすべて変わるような気がして、怖かったのかもしれない。
再び電話占いに電話した。
俺「俺はちゃんとした男ですか?」
占い師「???…しっかりとした男の方だと思いますよ。どうかされました?」
男「いえ、ならいいんです。」
俺は占いというよりも、声や話し方で占い師にどう見えるかを確かめたかった。
それを6人ほどの占い師に試してみた。
