サンティ・クワットロ・コロナ―ティ教会前の坂道を北へ下って行きます。                       

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 教会の全景になります。正面玄関口前の広場は閉鎖されていて、側廊部に空いた通用口が参観用の出入り口となっています。

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 サン・クレメンテ教会の方はまるで昔の銀行のように厳めしく、管理や警備が完全完璧です。それはこの教会が三つの歴史の地層を持つと云う歴史的資料の価値のゆえにでしょうか。しっかりと自分自身の価値について自覚的である、と云う意味です。
 簡単に説明しますと、教会は歴史的層にそつて三層をなしており、第二層にが帝政ローマ期のキリスト教初期の教会があり、その下にミトラ教の神殿があります。その二層に重なった教会の上に10世紀のバシリカが立てられてあると云うわけです。
 さて、10世紀の聖堂の参拝をそこそこに身廊部の右手にあるガラス張りの旅券売り場のようなモダーンなカウンターに出向くと、あっさりと、午前中で締めきりました、と断られました。それで、二層目と第一層目のミトラ教の神殿は諦めなければなりませんでした。
 サンティ・クワットロ・コロナ―ティ教会にあまりにも時間を費やしすぎたのです。 


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 モザイク、十字架の勝利、見事です!


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 十字架を描いた荘厳な天蓋をまあるく縁取る円形のボーダーの意匠も素敵です。神の象徴羊と、素晴らしいラピスラズリの色彩感覚です。


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 S・カテリーナ礼拝堂にあるフレスコ画の、なんとも柔和で優雅な雰囲気も忘れがたい思い出を残します。
 これを描いた画家の感性はモダーンで、不謹慎な評言ですが、まるで世紀末はパリの、ロートレックの時代のポスターを思わせるものを感じました。


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