今日は出かける用事があったので、そのまま早めに帰ってきました

ここで、ちょっとだけ科学者っぽいことを・・・

春ぐらいからパン作りを始めました
パンって、イーストをいかに良い状態で発酵させるかが大きなポイントの一つですよね.

イーストとは酵母のこと.

生物系の基礎研究では酵母を使うことが多くありますメスシリンダー
なんといっても単細胞生物だから、一つの細胞=個体なわけで、生き物の仕組みを知るにはよりシンプルで分かりやすい.
私達のような多細胞生物は多くの細胞が集まって一つの個体を作っているので、生きていく仕組みももっと複雑なのです.

で、いつも使っているパン酵母ってどんなものでしょう?

酵母は大きく分けて、分裂酵母と出芽酵母に分かれます.
増え方が違うのですね.
分裂酵母は一つの細胞が真ん中で区切られて分裂し、2つの細胞になります.
出芽酵母は一つの細胞からおできのような芽が出てきて、2つの細胞が出来ます.

分裂酵母(S.pombe) 写真は友人の研究者Kさんよりいただきました顕微鏡?


出芽酵母(S.cerevisiae)
cerevisiae


この2種類の酵母は10億年以上昔に系統的に別れたそうで、同じ酵母でも全く違う種なのだそうです.

研究では両者共に使われますが、やはり様々な点で違いがあります.

じゃあ、パン酵母はどちら?
答えは、出芽酵母です!
研究に良く使われる、S.cerevisiaeの亜種なんですって!
こんな酵母たちの働きで、パンができるのですね~

ちなみに、ビール酵母も出芽酵母S.cerevisiaeの仲間だそうです.
分裂酵母はビール酵母の一部にみられるそうですが、食品にはあまり使われていないみたいですね.


次にパンを焼くときには酵母の様子を想像しながら作ってみようっと

さて、一休みしたら支度をしなければaya



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