ブログのタイトルにあるように、私は一応科学者です
同じような職種では、料理は実験ととても似ている、という人が大勢います.
どこが似ているのか?
・使う材料の特性を考え、いちばん適した調理方法を考える
・一度に複数の品を作るので、要領よく作る行程を考える
というあたりかな.
同じく研究職についている友人Wさんには、「調味料が少ない、のくだりでは、あれこれ使うからと言ってうまくいくわけではなくて、量や時間をきっちり守ったりなどなど、基本的なことを守らないとねー. と、実験に置き換えて考えたりもしました」 とのコメントをいただきました. ほんとうにそうなんですよね!
お肉は加熱する前に室温に戻した方がよい、とか、野菜は固いものからゆでる、仕上がりの食感を考えて調理時間を調節する、など・・・ちょっとした基本が大切.
そういえば、すこし前に学生のKさんに 「nickyさんのレシピは実験プロトコールのようですね」と言われました
実験プロトコールとは、「分子生物学や生化学などの実験において、実験の手順、および条件等について記述したもの(Wikipediaより)」です.
私がやっているような基礎研究では、同じ内容の実験は毎回再現出来るのが大切で、また誰がやっても同様の結果が得られるのが望ましい.
そこで、間違いのないプロトコールが必要なのです.
料理は芸術の領域も多くあると思いますが、レシピがプロトコールのようになるのはある意味職業病かもしれませんね.
でも、わかりやすいと言ってくださる方もいるので、これからもプロトコールのようなレシピを目指します