受容のすばらしさ | 相続書士® 青木克博

相続書士® 青木克博

福井県内唯一の相続専門事務所

相続手続きの相談というのは、

葬儀直後の場合が圧倒的に多く、

 

まだまだ死を受け入れ切れていないご遺族や

完全に放心状態のご遺族さんもありますし、

 

年齢、死因、人間関係などによって、

相続手続どころではなく

とても言葉にならない状況も多々あります。

 

もちろん、相談に来られたお客様と

一緒に泣いてしまうこともあるわけです。

 

この仕事をはじめて15年。

涙が止まらない時は止まりません。

 

相談員としては失格なのかもしれませんが、

これに関しては、感情を移入しないテクなど

高等技術は私にはありません。

 

数年前のブログに同じようなことを書いていたので、

以下、もう一度記させていただきます。

 

 

相談中、涙腺がいってしまうには

いろんな要素というか、引き金があります。

 

「故人の素敵な生き様」

 

「闘病の中で、苦しい中での家族への強い思いやり」

 

「死(旅立ち)への見事なまでの着実な準備」

 

「余命宣告をうけた後の本人と家族の美しい姿勢」

 

「突然の末期告知に対する受容のすばらしさ」

 

「家族にとってのその何とも偉大な存在」

 

「家族を深く溺愛した一歩一歩の軌跡」

 

などなど、人生って素晴らしいですよね。

 

相談に乗っている最中、

 

自然に涙が出てきます。

 

もらい泣きでなく、自分で勝手に(笑)

 

共通している内容は

 

かわいそう的なものでなくて、愛の深さでしょうか。

 

本気の愛の前には、格好はつけれません。

 

死を意識して、

 

死に直面して、

 

それを共に乗り越えてきたご家族にはいつも頭が下がります。

 

相談はちょっと横に置いておいて、

 

ただ、静かに『お疲れ様でした』と伝えたくなります。

 

『これからは、私たちの仕事ですから、少し休んでくださいね』 と。

 


 

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