相続対策は、相続が発生する前にするもの。
一般的には、そうでしょう。
一つの定義みたいなものでしょうか。
相続が発生しても困らないように、相続前に対策するんですよね。
では、相続はいつ発生するんですか?
相続は、死亡と同時に発生します。
では、いつ死亡するんですか?
はっきり 何年後の何月何日何曜日 と 分かっている人いるんですか?
(↑小学生みたいなこと言ってますが)
相続対策が、相続発生前にするものということは、
相続対策は、いつ死ぬか分からない日の前にするということ。
じゃぁ、一体 いつですか?
これが、わからないから、何も対策せず、相続を迎えてしまう方が大勢います。
急に死亡したから、、、
まだ元気だったのに、、、
でも、いつ死ぬかなんて分からない訳で、こうなってしまうという事実はみんな知ってるはずなんですけど。
そこで、対策時期についてですが、
相続が発生すると、名義変更、遺産分けなど相続手続を開始しますが、
(相続以外の手続きも含め「葬儀の後の手続き」という場合も多い)
この時、すでに、「次の相続対策」は始まっています。
「次の相続対策」とは、2次相続とか言われる、次に亡くなる予定の人の相続対策です。
その時の相続を見据えて、今回どのように遺産を配分するか考えて手続していきます。
これはまだ、順序だっているのですが、
極端にいうと、次の相続対策をしたくて、前の相続手続をする場合もあります。
ややこしいですが、
父の相続の時を考えて対策したいので、
ほったらかしになっていた既に亡くなった祖父の相続をしたりする場合ですね。
ですから、冒頭にあげた、
相続対策は相続が発生する前にする という 定義みたいなものがありますが、
これは、その先代の相続の直後から対策を始めてなかっただけのことであり、
相続発生前にするものでなく、先代の相続発生直後から始める。
本来の相続対策スタートはこっちの方が自然で、
いつ発生するか分からない相続の前にするという定義は改めたいところです。
相続書士® 青木克博