事故や災害などで、数人が同時に亡くなったりしたとき、
相続人関係はどうなるんでしょうか?
Aさんが死亡して、その相続人になるはずのBさんが、
すでに亡くなっている場合と、
生きていて、後に亡くなる場合とでは、相続関係が変わってきます。
そうですね、前者はもともといなかったわけですし、
後者は、いったん相続してから死亡したことになります。
では、同時に亡くなった場合は?
この場合、この亡くなった人同士では相続は発生しないことになっていて、
相手はすでに亡くなっているということになります。
この関係図で、たとえば、
父、長男、二男の3人が事故で同時に亡くなったと推定されたとしましょう。
まず、父の相続について、
相続人は、一郎、二郎、長女 です。
(長男・二男は既に死亡のため)
また、長男の相続について、
相続人は、妻、一郎、二郎です。
最後に、二男の相続人は、一郎、二郎、長女です。
(父は既に亡くなっており、第三順位の相続となり、長男もすでに亡くなっている)
このようになります。
この例は、比較的簡易ですが、
複雑な関係になることもありますので、
このようなことも想定して
終活の様々な学びを深めていくのも良いかもしれません。
相続書士® 青木克博