人生の終幕に向けての準備として、
様々な準備がありますが、
先日は相談に来られた方は、ほぼフルセットとなる、5点セットでのご依頼でした。
この5点セットとは、
①財産管理委任契約
これは、寝たきりになってしまったりした時など、自分の財産を管理してもらう人を決めておくものです。
②任意後見契約
精神上の障害(たとえば認知症)など判断能力がなくなったとき、契約行為などを後見人が代わって行いますが、その後見人をあらかじめ決めておくのものです。
③死後事務委任契約
後見人は死亡と同時に役割が終了しますので、死後の問題、葬儀、退去手続き、病院代の支払いなどをやってもらう人を決めておくのもです。
④尊厳死の宣言書
延命だけの治療になった場合、延命治療は希望しないとして、尊厳死を希望するという宣言書です。
⑤遺言公正証書
自分の財産の行先を決めておくものです。
おおまかに、この3つの契約+宣言書+遺言で5点となります。
子がなく、一人暮らし。
親族はいるが、誰がどうしてくれるか分からない。
こんな場合、非常に悩ましいですよね。
思い切って、親族会議をしてみたらいかがでしょう。
今回のケースでは、
後見人になってもいいと名乗り出た方は、
依頼者さんの甥っ子さんですが、
小さいころに、あそんでもらったことをよく覚えていて、
『おばあちゃんのためなら、僕に任せてください』
と、こころ強い言葉を言ってくれました。
ただ、おばあちゃんの思いは一つ。
『誰にも迷惑はかけたくない』
大丈夫。
おばあちゃんが、そう思っている以上、
親族みんな全力で支えますから。