今日は、とてもすてきなお客様がお見えになりました。
お母様を亡くされた娘さんですが、
生前、お母様とはそんなに深い話もできず、
嫁に行ってからは、会う機会もすくなかったそうです。
このお母さん、一人で暮らしていた際に、
娘への手紙をたくさん書いていました。
ただその手紙は投函されることなく、お母さんの手元にありました。
お母さんがなくなり、手紙を見つけ、中を確認してみると、
そこには、娘を心配する母の気持ちが延々と綴れていたそうです。
寒くなったが、風邪などひいていないか。
旦那さんとはけんかしていないか
息子のPTAには参加しているのか
ちゃんと料理は作っているのか
延々と。
もともと、出すつもりのない手紙。
無償の愛で娘を思いやる母の姿。
相談に来られた娘さんは、私にこのように言いました。
「私は、母のこんな性格を受け継ぎたいと思います」
「あ、もう受け継いでるかな」
まさに、「こころの相続」でした。
大切な財産のほとんどは、すでに受け継いでしまっているのもです。
温かい愛。
そんな貴重な財産を私も残していきたいと思います。
相続書士® 青木克博