余命が迫った方の家族と会う機会がよくあります。
先ほどある奥様が次のように話されました。
看護師たちが懸命に事実行為をしているときに、
私たちはただ呆然と、
何かできることは無いか模索する。
模索する以外、することが無い。
せいぜい紙オムツを買いに走る程度で、
そのオムツも、すでに十分なくらいある。
相続のことが気になったりもするが、
とても何かをする気にはなれない。
子供たちも、今日は大丈夫、まだ大丈夫と、
自己暗示しながら病院を離れる。
夜は当然寝れない。目を閉じようものなら、
暗闇の中から爆音が迫ってくるような錯覚がおきる。
こんな夜ももう1ヶ月。
もし叶うなら、
一日だけでも、これまでのようにみんなで笑いたい。
死に直面したご家族をサポートするのが私の仕事。
でも、いつも言葉に詰まってしまいます。
青木