末期患者の家族 | 相続書士® 青木克博

相続書士® 青木克博

福井県内唯一の相続専門事務所

余命が迫った方の家族と会う機会がよくあります。

先ほどある奥様が次のように話されました。



看護師たちが懸命に事実行為をしているときに、

私たちはただ呆然と、

何かできることは無いか模索する。

模索する以外、することが無い。

せいぜい紙オムツを買いに走る程度で、

そのオムツも、すでに十分なくらいある。

相続のことが気になったりもするが、

とても何かをする気にはなれない。

子供たちも、今日は大丈夫、まだ大丈夫と、

自己暗示しながら病院を離れる。

夜は当然寝れない。目を閉じようものなら、

暗闇の中から爆音が迫ってくるような錯覚がおきる。

こんな夜ももう1ヶ月。

もし叶うなら、

一日だけでも、これまでのようにみんなで笑いたい。




死に直面したご家族をサポートするのが私の仕事。

でも、いつも言葉に詰まってしまいます。

青木