ボロボロのビニール傘で… | 京都の腸もみさん のぶこ女将

京都の腸もみさん のぶこ女将

銀座の女将が京都へ移り、京都で念願の腸もみサロン&腸活カフェ「腸活OKAMI LABO」を運営しています
腸のことや、食べ物のこと、そして日々の京都の暮らしまで紹介するブログです

"オランダ、インドから荷物が届くので


良かったら見にいらしてください"




70Bの担当のユウカちゃんから連絡があり



週末行って


2人がけのテーブルとスツールを購入





あともう一つテーブルが欲しいんだけど


まだ見つからない




70Bのユウカちゃんをはじめ


こちらのスタッフは皆んな感じがいい



店舗ってこれ必要だよね





必要なものを揃えるのに


あちこち車で回っていたら



一本の電話 


"のぶこさん、今晩空いてますか?"



"〇〇さんが危篤で病院に行かねばならなくて、お店をやっていてもらえないですか?"



あゆやの女将さんからでした




"今出先で、急いで戻りますが、夕方になってしまうけど行きますね"



自分の店のことで楽しいことばかり考えていたところ


現実に引き戻されました




急いで車をガレージに置きに行き



あゆやへ向かいました




あゆやは


基本的に常連さんで席が埋まるお店


私はたまにしか夜行かないから



私で務まるのかな?


と思いながら



店を開けました




開けるとすぐに


パラパラと常連さんたちが入り始め



気付いたら満席




小さいお店だけど


そこがいいんだよね




危篤の方も常連さんで


いわゆる独居老人



あゆやの女将のアキさんは


面倒見が本当に良くて


いつの間にか私も気にかけてもらっています




深夜0時前にお客様がお帰りになり




病院から戻られたアキさん達が


新店舗の内装の細かい作業をしてくれているので



お店へ顔出し




結局、この日作業が終わったのは


深夜2時




毎日毎日


アキさんはじめ、チームあゆやの皆さん


チーム山本の皆さんが


深夜遅くまで作業をしてくださっています



私は現場にいても


作業の終わった後の掃き掃除くらいしか出来ず



申し訳ないやら、、、




朝方


アキさんから亡くなったと連絡が入りました




ついこの間


昨年の秋口にお店に来てくれた時


急に雨が降ってきて


"返さなくてもいいですよ"


と言って渡したボロボロのビニール傘を(その傘しかなかったのあせる)



入院前に


わざわざ返しに来てくれたばかり




先月末に入院したと思ったら、、、





命って儚いです




ただ、好きなように


やりたい事をやっての81歳の大往生


まだ早かったな





雨が降っていたから


返してもらったボロボロのビニール傘を差して


お通夜に出かけました




お通夜はお友だちでいっぱいでした




人は亡くなった時に


どんな人生を歩んで来たかわかると


よく言うけれど




皆んなに送ってもらえて良かったね




短い間でしたが


お世話になりました




いつかお空で会いましょう