先日
美味しいしじみのお味噌汁をいただきました
 
どこのしじみかと聞いたら
青森の十三湖(じゅうさんこ)と
 
はて
青森には中世に栄えた十三湊(とさみなと)という湊があるのですが、同じ場所でしょうか
 
調べてみると
読みは違っているけれど
ほぼ同じところとわかりました
 
十三湊は、鎌倉時代に蝦夷地との交易などで潤った安東氏によって繁栄しましたが、後に安東氏は南部氏に敗れて蝦夷地に追いやられたことで、十三湊は衰退しました
 
室町時代初期、津軽氏が興って南部氏からこの地を奪ってから、幕末まで津軽氏の支配が続きましたが
これが今でも青森県内を二分する『南部vs津軽』対立の始まりです
 
それはさておき、
この十三湖には、勾配のきつい岩木川が大量の土砂を運び込み、同時に日本海からの強風と砂は、十三湖の入り口を塞ぐために、水は十三湖にあふれ、湖畔の農地は水浸しになるとか
 
まして冬の豪雪と寒さも重なり、作物は十分に実らず住民は飢餓に苦しみました
 
それでも津軽藩は、我慢強く農地改革を続け、十三湖と日本海を隔てる細い平野に屏風山(砂丘の防砂林)を作ったりと努力を積み重ねてきたようです
 
美味しいしじみが
教えてくれた北国の歴史でした