https://number.bunshun.jp/articles/-/859438?page=4 


数年前、代打で出た鳥谷が四球を選んだ時に、解説していた藪が四球じゃ代打の意味がないようなことをいい、同じく解説していた川藤と激論になったが、川藤の意見はあまり説得力がなかったし、ベンチもしらっとして喜ぶことはなかった。

しかし、今年の日本シリーズでは、投手は球数を投げるのを嫌がるとの岡田理論を阪神の全選手が理解し、代打の原口が四球を選ぶと原口は喜び、他選手も拍手していた。数年前とはガラリと意識が変わった。

また、相手の守備の陣形によって、ゴロアウトでも1点取れるからゴロを狙うべきだとか、投手によっては低目は捨ててそれで三振してもいいなど、始めて聞いたが、どれも含蓄があり、野球を知り尽くした者の言葉だと感じた。いやあ、勉強になる。

それに、個人の成績よりチームの勝利を第一に考える、えこひいきをしない、裏方を大事にし家族までにも配慮するなど、まさに名監督に違いない。