ベサメ・ムーチョと言っても、メキシコの歌ではなく、桂銀淑(ケイ・ウンスク)の歌謡曲で、スマホで毎日聴いてしまいます。


もともと私は、音痴なのですが、一念発起して昨年からNHK文化センターのシャンソン&カンツォーネ講座に通ってます。もともと、シャンソンやカンツォーネ系が好きで、若い頃、下手くそながらシャンソンをカラオケでよく歌ってました。

歌謡曲も歌いますが、限られた歌を除き、それほど関心はありませんでした。たいていの歌は、お経のようになってしまいますので。

ある晩、スマホで、NHKの講座で歌わなければならない歌をイヤホンで聴いていると、シャンソンやカンツォーネ系に近いラテン系の歌のベサメ・ムーチョの歌がいくつかの出て来て、そのなかに桂銀淑のベサメ・ムーチョもありました。

桂銀淑の「すずめの涙」や「北空港」は聞いたことがありますが、「ベサメ・ムーチョ」なんて歌があるなんて知りませんでした。試しに聴いてみると…

ふるえました

作曲・杉本眞人、作詞・FUMIKO
とあります。大オーケストラで、官能的なメロディが流れ、特に最後は、大きな余韻が残ります。また、歌詞は、最初、男性の作詞家かと思ったのですが、あにはからんや、女性でした。

女性で、ここまで赤裸々な作詞をするのかと驚きました。官能的な文句がほとばしり、歌の中の女性は、どういう人なのかと想像してしまいます。男性の作詞家では、これほどの言葉や表現は出てこないでしょう。

それから、桂銀淑のハスキーヴォイス。これが、さらに、歌の女性への想像をかきたてます。

桂銀淑は、私生活では服役するなど、いろいろあったみたいですが、彼女のベサメ・ムーチョは最高です。と言うわけで、再来週の文化センターの仲間とする歌会で歌う私の持ち歌2曲の前後にベサメ・ムーチョを聞くのを、昼と夜繰り返し、特に夜は気がついたら毎晩午前2時になっています。凄い歌だ。