https://gendai.ismedia.jp/articles/-/47156
私も財務省担当の時、財政の破綻と何度も書きました。ただ、最後のほうで、国民一人あたりの国債残高に何の意味があるのか、国民が還さなけりゃいかんのか、と疑問に思い、部長になった時は、そんな原稿は上げなくていいと、部下に書かせませんでした。

この筆者の書いていることを完全に細部に渡り理解したわけではありませんが、国の予算、決算が単式簿記であり、複式簿記のように資産がまったく分からなく、実体を反映していないというのは、商学部出身だから分かります。

その資産内容は、財務省OBで、国債を担当したこともある筆者が明らかにしてくれました。なるほど、これだけ金融資産があれば、財政赤字はそうたいしたことではありません。

こうした理屈を財務省の役人は、まったく理解せず、小学生の小遣い帳や家計簿と同じ単式簿記の予算、決算書を信奉し、本気で財政がいまにも破綻すると言っています。東大を出ていると言っても、バカですね。

この論文には、今の状況ではインフレにはならないとしながらも、インフレになる場合をあげていますが、私は、銀行保有の国債は、日銀が買い上げたら、銀行に渡す日銀券(おカネ)はそのまま、当該銀行の日銀の口座に入れておき、使わせず、取り付け騒ぎや特別必要な時に使用を認めるようにしたらどうかと思っています。銀行の資産として残っているのだから、何ら心配はありません。