バカ首相(もう、こう呼ぶしかない)は、円高になったことで、「日本の(新型コロナ・ウィルスに対する)防止策が評価されているということでしょう。マスコミは煽りすぎだ」と言ったそうです。(週刊文春3月19日号)

アホさ加減に呆然です。誰が経済を見ながら、株や為替をやっているのでしょうか。言い過ぎましたが、もちろん、それも1つの判断材料ですよ。バカ首相は、日本の防止策を評価しているから、日本の経済がよくなると見て円を買っている人が多いーと言いたかったのでしょうが、その程度にしか思ってないのかと、笑ってしまいました。ホントにそう思っているんでしょうかね。

日本の株も大幅に下っています。それで、日本の対策が評価されているんですか。

彼はもっと重要なことに気がついていません。マスコミも、ニューヨーク市場で大暴落していることに、新型コロナ・ウィルスで経済の先行きが悪いと見て、諦めた人が株を売っているというようなことを言ったり、書いたりしています。そういう人もいますが、まったく別の人もいます。もっと下がれ、下がれと思い、下がって大儲けしている資産家たちです。

考えても見て下さい。相場をやるのは、金儲けのためにやっているわけでしょう。経済状況の先行きを見るのは、必要条件ではありますが、あくまでも、儲けるための1つの条件です。

資産家連中、企業もそうですが、アメリカで経済が悪化すると見て、自分が持っている株を大量に売ります。経済に悲観も楽観もしていません。それで儲けて買い戻すために、安ければ安いほどいいので、もっと下がれ、もっと下がれ、と下がることを期待しています。

たとえば10000ドルの株を売って、1000ドルで買い戻せば9000ドルの儲けです。

さて、儲けたカネをどうするか。株は当分どうなるか、分からない。ふと見渡せば、日本企業がNYで同じ様に株を売ったが、ドルを円を変えている。こりゃ円高だ。よし、今円が1ドル110円だから、100円になれば1ドル10円安く買い戻せる。1万ドルを円に変えて110万円。1ドル100円になった時に、それをドルに変えれば、1万1000 ドルで1000ドル儲かります。こう考えるのが普通でしょう。

株を持ってなくて、空売りでやる場合もあります。ただし、これは、売った株が高くなった場合、借金をして株を買って、自分と取引して買った人に株を渡さなければならない。自分の株を売っているなら、株価が上がってれば買い戻すのはやめたとなり、売った株のカネは手に入りますが、空売りは、この現物買いより、リスクが大きい。

ただ、今の局面のように、下げの傾向が強いと、リスクは小さくなりますが、まあ、我々素人は、手を出さないほうがいいにこしたことはありません。

日本に来たカネはどこに行くのか。普通は債券で、一昨日までは10年物国債の価格が上がっており、その結果利回りは下がってました。昨日は価格は下がり、利回りは上がりました。今日の終値はどうでしょうね。

長くなりましたが、相場をやっている資産家や企業の財務部門は、もうかる方向に行くわけで、経済がどうなるとかは、1つの判断にはするが、それでしかないと言う訳です。

それを経済が良くなるから株は大丈夫とか、良くないとか言っているのは、おめでたいのではないか、と言いたいのです。相場なんか気にしないで放っておけば良いのです。

ただ、企業の場合、投資、あるいは投機に企業業績に影響するくらい失敗すれば、リストラ、倒産になりかねかい問題が出てきますがね。